■ 道陶芸協会・シニア展で登別の辻さんと柏木さんが入賞
【2017年12月7日(木)朝刊】

北海道陶芸協会賞・北海道知事賞に選ばれた辻さん(右)と奨励賞の柏木さん
 北海道陶芸協会の第35回記念公募展・北海道シニア陶芸展で、登別市在住の辻昌子さんが最高賞の北海道陶芸協会賞・北海道知事賞を、柏木澄枝さんが奨励賞をそれぞれ受賞した。アイデア光る力作がたたえられ「うれしいですね」と声をそろえる。

 辻さんは2014年(平成26年)新人賞、15年奨励賞、16年審査員特別賞に輝き、4年目の今年、栄えある最高賞に輝いた。作品タイトルはアイヌ民族をモチーフにした「イナウ(神)を持つエカシ(長老)」。北海道が来年で命名150年を迎えることから、北で息づいてきたアイヌ民族にスポットを当てた。

 衣装の独特の模様や腕を曲げる際にできるしわ、毛髪やひげなど細部も表現した。もともと民族衣装の刺しゅうに興味があった辻さん。「登別アイヌ協会に出向き、衣装の説明を受けました。村の長老の儀式用の姿だそうです」と、高さ70センチほどの迫力ある仕上がりに納得顔だ。

 柏木さんは昨夏の北海道陶芸展で新人賞を受賞しており、今回のシニアでは奨励賞に輝いた。大小二つの作品「姉妹」を出展した。縦長の陶器の所々に空間があり、内部に照明を入れると隙間から光がこぼれ、ランプシェードとしても活用できる。上部には取り外し可能な器も設けており、生け花を飾ることもできる。

 もともとは2年前に手掛けた作品。病気療養中だった妹が陶芸を楽しむ姿を見て、柏木さんは姉妹で陶芸ができる喜びを表現した。小さいサイズには、妹の好きな青色を表面に配色した。大きい方には柏木さんの好きなブドウを加えた。「姉妹の思い出が込められた作品です」と笑顔だ。

 2人は片倉町の工房「ふきの陶」で腕を磨いており、主宰する佐藤彰さんも「2人とも完璧な仕上がりです」と目を細める。ともに創作意欲が尽きることなく、辻さんは「アイヌ文化をイメージした作品を仕上げたい」、柏木さんは「その時々で浮かび上がるテーマで作りたい」と明るい。

 作品は11月22〜26日、札幌市民ギャラリーで展示された。期間中の審査会で各賞が決まった。日胆管内では2人だけ。
(石川昌希)

【写真=北海道陶芸協会賞・北海道知事賞に選ばれた辻さん(右)と奨励賞の柏木さん




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