■ どうなる「スワンフェスタ」、室蘭市が在り方検討へ
【2017年11月15日(水)朝刊】

イベントの在り方が検討されているスワンフェスタ=今年9月、室蘭港中央ふ頭
 白鳥大橋開通を記念したイベント「スワンフェスタ」は来年で20年の節目を迎える。ただ、一部市民からは開催場所の移転や廃止など、今後の在り方を巡って水面下でさまざまな意見がある。このほど開かれた室蘭市議会一般・特別会計決算審査特別委員会では、スワンフェスタを含む観光行政についての質問があり、本格的な見直し議論が進みそうだ。

 スワンフェスタは白鳥大橋が開通した1998年(平成10年)にスタート。2001年までは祝津で実施。その後、室蘭港中央ふ頭に移動した。

 市民を中心につくる実行委員会などが主催。室蘭市観光課や同実行委などによると、入り込み数は02年には10万人に到達。最近4年は6万人前後で推移している。

 一部市民からは、以前から祝津への再移転などを提案する意見が聞かれていた。

 毎年、市から600万円ほどの補助金が出ている。9日の同委員会で水江一弘市議(市民ネット・むろらん)が「内向きから外向きに転換し、市民に喜んでもらうとともに、市外から人を呼び込む観光イベントにするべきではないか」と問題提起。むろらん港まつりへの統合も含めて検討する必要性を指摘した。

 今年は露店のテントが強風で転倒し、関係者2人がけがをする事故も発生。対策が求められていた。池野貴章実行委員長は「事故については実行委の管理の甘さから起きた。世間をお騒がせすることになったことをおわびいたします」と謝罪。来年以降はテントを支える骨組みに重りを載せ、風の逃げ道をつくることで安全対策を取るという。内容についても道内の食品を楽しむイベントへの方向転換も検討しており「交流人口増加や地元経済の振興につなげたい」と話す。

 一方、祝津への再移転を主張する声もある。祝津商店会の羽田隆会長は「本来、白鳥大橋の開通記念イベントなので祝津で開催するべき。観光機能やイベントを集約することで集客も見込める」と強調する。

 室蘭観光協会の石田仁専務理事は「今後の在り方について検討する必要はあるだろう」と含みを持たせる。市観光課も「観光政策の全体像を考慮し、必要性も含めて検討していく」との姿勢を示しており、現行イベントが転換点にきていることをうかがわせている。
(池田勇人)

【写真=イベントの在り方が検討されているスワンフェスタ=今年9月、室蘭港中央ふ頭】




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