■ 室蘭・新規高卒者就職面接会で企業最多も参加者は最少
【2017年11月11日(土)朝刊】

過去最多の51社が参加した新規高卒者就職面接会=今月上旬
 11月上旬に室蘭市内で行われた2017年度(平成29年度)新規高卒者就職面接会(室蘭公共職業安定所など主催)。参加企業は過去最多の51社。一方、来年3月卒業予定の高校生の就職内定率が好調で、面接会の参加者は西胆振の8校33人と過去最少だった。前例のない売り手市場を背景に、人材確保に苦しむ企業と、順調に内定を得ている高校生の現状がくっきりと表れている。

 面接会に集まった51社は西胆振や札幌などに拠点を置く宿泊業や介護業、小売業、製造業など。参加を希望する企業は80社を超えていた。

 高校生の選考・採用内定は9月16日に始まった。同月末現在の就職内定率は前年同期比8・1ポイント増の46・9%。全道平均の約40%を上回る値だ。

 北海道大谷室蘭高校の池田智道進路指導部長は「就職の決まり方は遅め。ただ、福祉や鉄工、建設、サービスなどの求人は例年より2割ほど多い」と話す。

 登別青嶺高校進路指導部の小倉明教諭は「男子は製造業を中心にほぼ内定を得ている。ただ、女子の希望が多い歯科助手などの求人はほぼなくなった」と一部のミスマッチを指摘する。

 企業側も採用活動を早めるなど、人材確保に躍起だ。札幌市内に本社を構え、ホテル事業なども展開する建設業の担当者は「若い人材を会社の中核社員に育てたい」と高卒者を採る狙いを話す。宿泊業は特に人材不足が深刻。「ホテルが乱立している中で働く人を見つけることは大変。札幌では新卒はすぐに採用できるが、中途は応募がない。奪い合いになっている」と現状を語る。

 室蘭市内の製造業は前倒しで採用活動を始めたが、現在は応募がないという。「9月末の段階では高校生の応募がなく、今年の採用を諦めていた。面接会では1人がブースに来てくれた。手応えはあった。高卒者は成長するので若いうちから育てられるのは大きい」と高卒者採用のメリットを強調する。

 参加したぴりかFP社労士事務所(札幌市)の社会保険労務士、今野知可子さんは「大学生のみを採用していた企業も高校生に対象を広げている。生徒や学生は情報公開を積極的に進めている企業を受ける傾向がある」と指摘する。

 同安定所の杉本秀司所長は「今後は男女間の内定状況の開きを見なければいけない。求人は多く寄せられているので、できるだけ早い全員内定を目指して学校や業と連携を密にして対応したい」と未内定者ゼロに力を注ぐ。
(池田勇人)

【写真=過去最多の51社が参加した新規高卒者就職面接会=今月上旬】




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