■ 「いじめゼロへ」―登別・緑陽中でユニークな取り組み
【2017年6月8日(木)朝刊】

学年にかかわらずグループをつくりいじめについて話し合う生徒たち
 登別市緑陽中学校(新沼潔校長)は、ユニークないじめ対策に取り組んでいる。同校生徒会が主体となり、学年の垣根を取り払ってグループをつくり、率直な意見をぶつけ合う。全国的にもいじめが原因で自ら命を絶つ事例が相次いで発生しており、同校はいじめ撲滅宣言を掲げて「いじめ0(ゼロ)」の意識を共有する。

 いじめ問題解決の取り組みの一つとして、「いじめ0運動全校集会」を開催している。全校生徒が学年にかかわらず問題意識を持って話し合い、いじめゼロに向けて思いを共有。グループ討論で議論を深め、「いじめは絶対許さない」「いじめをゼロにしよう」という雰囲気をつくる狙いだ。グループは学年問わず構成しており、鈴木恭朗教頭は「普段顔を合わせる機会が少ない生徒同士でグループをつくるので、いい緊張感で取り組める。グループごとの発表は3年生が行う。意見をまとめることがリーダー育成にもつながる」と話す。

 7日に本年度の全校集会が行われた。テーマは「いじめの線引きはどこか」。テーマに基づいて披露された寸劇は、友人から貸りたDVDを破損したことから複数の友人から距離を置かれる―などの内容。全校生徒が70余りのグループに分かれて議論。いじめの有無を示す「心情円盤」をグループごとに掲げた。

 「無視することはいじめにつながる」「壊したのに謝らなかったのも悪いが、いじめの内容がひどい」。グループからはさまざまな意見が出された。生徒会からは「いじめ防止対策推進法」により、「今回は1人対4人だが、その人がつらいと思ったら人数にかかわらずいじめになる」と紹介された。濱野さくら生徒会長は「いじめをなくす雰囲気、駄目なことを注意しやすい環境を一緒につくろう」と呼び掛けた。
(石川昌希)

【写真=学年にかかわらずグループをつくりいじめについて話し合う生徒たち




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