■ 室蘭港の新たなガントリークレーン12月稼働へ
【2017年5月23日(火)朝刊】

今年12月に更新される崎守埠頭のガントリークレーン
 室蘭市は、室蘭港崎守埠頭(ふとう)(水深14メートル、岸壁280メートル)に設置する荷役機械「ガントリークレーン」(定格荷重30.5トン)1基を更新する。従来クレーンに比べ巻き上げ速度は約1.4倍となり作業効率が高まる。色は景観に配慮し青を基調とし、新たな夜景観光の「目玉」としてライトアップを検討する。今年12月の運用開始を目指す。

 ガントリークレーンはコンテナ船が着く港湾に設置され、陸から船へ、船から陸へ、コンテナ貨物などの積み降ろしする貨物の荷役を行う上で不可欠な機械の一つ。室蘭港に設置している旧クレーンは1970年(昭和45年)に完成し、横浜港で使用していた。市が横浜市の埠頭公社から無償で譲り受け、崎守埠頭に移設した。

 設備更新は荷役を効率化し、受け入れ能力増強が目的。国際定期コンテナの新たな需要に対応する狙いもある。昨年8月に三井造船(東京)・栗林機工(室蘭)・日鋼MEC(同)特別共同企業体(JV)が落札した。

 新ガントリークレーンの岸壁からコンテナを持ち上げられる高さはこれまでより7メートル上回る約40メートル。腕(ブーム)を上げた状態だと高さ80メートルになる。安全装置となるコンピューター制御機能を備える。移動式で一度に30・5トンまでコンテナを積み降ろしできる。

 現在、大分県の三井造船で製造し、今年11月ごろから船で室蘭港に運搬する計画。事業費は8億8千万円。本体設置に8億円、既設クレーンの撤去8千万円。クレーンオペレーターに対し操作のトレーニングを行うなど準備を進める。

 既設のクレーンは、隔週のコンテナ船の運搬がメインで、「ばら積み」の貨物の荷役にも使用している。市によると、年間コンテナ取扱数は、13年2865TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個と換算)、14年が3558TEU、15年3060TEU、16年2520TEUと減少傾向にある。

 市港湾部は「取り扱い貨物の90%以上が鉄鋼関連製品。産業の影響を大きく受け、取り扱い貨物の多様化が重要となる」と指摘。ガントリークレーンを新設することは「ポートセールスにとって有利になる。企業の生産活動も活発になる」としている。
(粟田純樹)

【写真=今年12月に更新される崎守埠頭のガントリークレーン




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