■ 暴風雨で胆振西部の農業ハウス損壊384棟
【2017年4月21日(金)朝刊】

強風で吹き飛ばされ道路をふさぐ屋根など=18日午前、伊達市末永町
 18日に道内を襲った暴風雨で、胆振西部でも農業用ビニールハウスや牛舎などが損壊する農業被害が相次いだ。農協や自治体の緊急調査で、被害にあったハウスは4市町で20日までに384棟に上り、地域によっては昨年8月末の台風10号被害を上回る規模であることが分かってきた。

 伊達市農協では、被害を受けたハウス245棟のうち全壊が14棟、半壊が15棟。倉庫は34棟に被害が出て全壊3棟、半壊11棟。ハウスの多くで育苗や野菜栽培が始まっていた。被害面積は懸念されるものを含め計約22ヘクタール、被害額は約2億4500万円。同農協の担当者は「農作業に遅れが出ないか心配」と今後の生育への影響を懸念する。

 壮瞥町では、ハウスの被害が甚大で87棟。うち全壊が28棟、半壊が30棟。作物はイチゴ、稲の苗の被害が目立ち、果樹の倒木はサクランボ6本、ブドウ4本。町経済環境課は「ハウスの被害は昨年8月の台風を上回る」とみる。滝之町の国道453号沿いの「そうべつくだもの村」はハウスが多く被害が集中。同町では6月上旬からイチゴ狩りのシーズンを迎える。NPO法人そうべつ観光協会によると、「今季のイチゴ狩りの受け入れは無理かもしれない」との声が果樹農家から数件寄せられているという。

 洞爺湖町では、ハウスの被害が大半。施設野菜が盛んな洞爺地区を中心に全壊2棟、半壊1棟を含む計43棟。定植を終えたセロリ8棟、トマト7棟などに被害が出て「収量に影響が出る可能性がある」(農業振興課)と不安視する。施設被害は高台地区などで13棟に上った。

 豊浦町はハウスのビニールが破ける被害が9棟、牛舎などのトタンが剥がれる被害が12件。イチゴ、ホウレンソウを育てている農家が多かった。被害は桜地区が中心だった。
(野村英史、奥村憲史)

【写真=強風で吹き飛ばされ道路をふさぐ屋根など=18日午前、伊達市末永町】




◇ 主な地域のニュース

☆ 室蘭市町連が若年世帯の加入促進へ知恵絞る
☆ むろみん主催「忙中閑コンクール」の最優秀賞決まる
☆ 室蘭の市民団体が留学生に貸し出し自転車提供に感謝
☆ SL手入れ入念に、室蘭市職員が作業手順学ぶ
☆ 登別・アーニスのガチャガチャで益金、2年で16万円
☆ 洞爺湖・有珠山火口散策路が冬季の閉鎖終え一般開放
☆ 白老の日本航空専門学校で5月ドローンスクール開講へ
☆ 美しい室蘭を切り取る、プラザμで23日まで写真展