■ 白老のアイヌ民族博物館が3月閉館、職員に伝える
【2017年4月2日(日)朝刊】

職員に来年3月の閉館が伝えられたアイヌ民族博物館
 白老の一般財団法人アイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)は1日、来年3月31日をもって閉館することを職員に伝えた。民族共生象徴空間(象徴空間)の主要施設の一つである国立民族共生公園の整備予定地になっているため。象徴空間の一体的運営を担うにふさわしい体制を構築するため、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)と来年4月に合併し、開業準備に取りかかる。

 このほど開催された理事会、評議委員会で来年3月の閉館を決定した。同機構との間で合併に向けた協議を対等に進めるべく「合併に向けた基本協定書」を取り交わし、協議に入る。合併日は来年4月1日の予定。機構がアイヌ民族博物館を吸収合併する。

 伝統的家屋・チセで行われた辞令交付式後、野本代表理事は職員を前に「合併に当たっては職員の不利益とならないよう、しっかりと協議を進めたい。本年度、現体制での最後の年度となります。来館者に満足していただけるよう一丸となって頑張ってまいりたい」と述べた。村木美幸専務理事は「職員は合併した組織に引き継がれる方向で考えられているわけですから、今までの条件を含めて不利益にならないよう整理していく」と話した。同博物館の職員は52人。

 同専務理事はまた「白老のアイヌの方々を中心にこの博物館を立ち上げ、いろいろな方々にかかわりを持っていただいて今がありますので、そういったものがきっちりと象徴空間に向けて継承するような活動ができればと思っています」とこの一年を展望した。

 1965年(昭和40年)、アイヌ民族が居住する地(アイヌコタン)をポロト湖畔に移転し、白老観光コンサルタント株式会社の経営の下、ポロトコタン(大きい湖の集落)として営業を開始したのが同博物館の起源とされる。財団法人が設立されたのは76年。8年後の84年にアイヌ文化を専門に扱う博物館としてアイヌ民族博物館が開館した。敷地内には展示室や研修室、研究室、収蔵庫、ミュージアムショップなどを備える博物館、5棟のチセ、体験館、野草園、北海道犬やヒグマを飼育する施設などが配置されている。2011年9月には天皇陛下が来館した。16年度の入場者は約20万人。
(富士雄志)

【写真=職員に来年3月の閉館が伝えられたアイヌ民族博物館




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