■ 胆振西部のホタテへい死深刻、出荷量半減の可能性も
【2016年12月8日(木)朝刊】

噴火湾の養殖ホタテのへい死や雑物の付着など被害が広がり、出荷量が半減の可能性もある=10月19日午前5時半、伊達市西浜町の伊達漁港
 大量にへい死(貝死)したり、貝殻にホヤの一種のザラボラやイガイなどが密生するなど、噴火湾沿岸の養殖ホタテに深刻な影響が出ている。出荷量は昨年度と比べ半減する可能性もあるという。本格的な漁獲期を迎え、ホタテ養殖が基幹産業の沿岸自治体は地域経済への影響を抑えようと動き始めている。

 ロープに取り付けた稚貝をのれん状に海中に垂らす耳吊(づ)り方式で養殖するホタテは、沿岸部の伊達市、洞爺湖町、豊浦町の主力産業。

 いぶり噴火湾漁協によると、出荷量は2015年度(平成27年度)が約1万4500トン。しかし、16年度の養殖状況について、木村幸弘事業部長は「ロープ1本当たり、半数に死貝が見られ、9割以上が死貝というケースもある。出荷量は対前年度比で3割減らした15年度と比べ、さらに半減する可能性がある」と危ぐする。

 洞爺湖町のベテラン漁業者は「1977年(昭和52年)の大量へい死より、ひどいかもしれない」と顔を曇らせた。水揚げしたホタテには、100キロ当たり平均で約250キロにも上る雑物が付着し、作業にも支障が出ている。原因は不明だが、相次いだ台風被害や高水温など複数の要因が重なった―とみられる。

 浜値は1キロ当たり平均で2年貝が約350〜400円、3年貝が600円前後で、漁業関係者は「浜値が比較的高いのがせめてもの救い」と話す。

 水揚げは漁港別に伊達市内で10月に始まり、洞爺湖、豊浦両町で今後、本格化する。被害は耳吊りした時期が遅いほど比率が高い傾向が現れ、漁業者の中には、来年から耳吊りの開始時期を3月中に早める声が出始めている。
(野村英史)

【写真=噴火湾の養殖ホタテのへい死や雑物の付着など被害が広がり、出荷量が半減の可能性もある=10月19日午前5時半、伊達市西浜町の伊達漁港】




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