■ 登別・三愛病院で東邦大医学生が地域医療の最前線体感
【2016年9月7日(水)朝刊】

真剣な表情で研修に当たる東邦大医学部の高橋さん(右)と廣瀬さん=三愛病院
 東邦大学医学部(東京都)の学生2人が8月30日から4日間、登別市の三愛病院(千葉泰二理事長・院長)で、地域医療実習を行った。同院が、恵まれた自然を生かしてグループで展開する精神医療や高齢者の包括ケアの現場に触れ、最前線の医療・介護に刺激を受けた様子だった。

 地域医療実習は同大が近年、教育目標に掲げる「よき臨床医の育成」に向けた取り組みの一環。学生が医療や介護の現場を理解することを狙い、5年生全員を対象に実施している。

 千葉院長が同大学出身で、非常勤客員講師を務めている縁があり、同院は2012年(平成24年)から実習生受け入れを開始。毎年、臨床実習の機会を与え、地域医療の実態やグループの取り組みを伝えている。

 今年は高橋摩耶さん(26)=東京都出身、廣瀬麻佑子さん(24)=同=が参加。研修先の選択肢は関東圏中心に50カ所ほどあるが、「精神と高齢者に特化し、医療・介護施設を大規模展開している」「北海道地域の人々と接する貴重な機会」と同院に興味を持ち希望した。

 今回のテーマは「高齢者及び精神障害者についての地域医療・介護を学ぶ」。期間中は入院病棟(精神)を回っての診療見学や、外来診察見学、採血などの臨床実習、内科診療や心理療法についての講義などに臨んだ。

 高橋さんは「窓からの景色が最高で、患者さんたちを癒やしていた。ゆったりとした雰囲気の中、患者さんとの対話を大切にしている点が印象的」。廣瀬さんは「うつや統合失調症の患者さんが思ったよりも普通で、改めて隣り合わせの病気と感じました」と話した。

 千葉院長は「精神科はどの診療科にも関連する。問診がうまくいかなければ次につながらない。患者さんを支える原点でもあり、ここを感じてもらえたはず。人間らしい温かみのある医者になってほしい。そうすれば患者さんも付いてくる」と後輩にエールを送っていた。
(鞠子理人)

【写真=真剣な表情で研修に当たる東邦大医学部の高橋さん(右)と廣瀬さん=三愛病院】




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