■ むろらん港まつり開幕、霧の港都彩る2200発
【2016年7月30日(土)朝刊】

白鳥大橋とJX室蘭の集合煙突のライトアップをバックに開花する水上花火=29日午後8時25分、室蘭港フェリーふ頭(粟島暁浩撮影)
 港都室蘭の真夏の祭典・第70回むろらん港まつりが29日夜、開幕した。メイン会場である室蘭港フェリーターミナルそばの特設会場では開祭式などが行われた。初日の幕開けを告げる室蘭民報社納涼花火大会は、あいにくの霧となったが、70回を記念し通常より200発増やし2200発が打ち上げられ、夜空を彩る大輪が市民を魅了した。

 開催式で、主催者を代表し室蘭市の青山剛市長が「70年の節目となるまつりをみんなで盛り上げよう」とあいさつ。石橋博信実行委員長が「多彩なイベントを楽しんでほしい」と開会宣言した。

 納涼花火大会は室蘭民報社、同実行委共催。3部構成で「祝い」「彩り」「未来」がテーマ。道南煙火(本社室蘭市幸町、東雲司社長)が次々と花火を打ち上げた。

 午後8時、5段雷の合図を経て打ち上げ開始。第1部はオープニングスターマインで幕開け。早打ちや大スターマインなどが次々と夜空に舞った。第2部ではリングをイメージしたスターマインなどが打ち上げられた。

 第3部は大スターマインのほか、日本の心や神秘的な静寂をイメージした和火、光のシャワーを演出する錦冠菊の連発などが繰り広げられた。グランドフィナーレではスペシャルスターマインの迫力ある演出を見せた。

 プログラムの合間には水上花火も打ち上げられた。霧の中の花火であったが、会場に響く音と光の芸術に、観客が酔いしれた。
(石川昌希)


◆―― きょうのプログラム

 ▽大露店街(午前11時、港ふれあい広場)▽総参加市民おどり(午後4時、中島町一帯)▽室蘭ねりこみ(同6時10分、同)▽なかじま天国まつり(午前11時、お元気広場・なかじまアイランド通り)

 【港ふれあい広場ステージイベント】

 ▽PL北海道第四MBA(正午)▽フラダンス・KEIKOフラ教室(午後0時半)▽室蘭歌謡連盟(同1時)▽フラサークル・MOAMI(同2時15分)▽竹野留里withペコデルボ=オルケストロ(同2時50分)▽SAKIリリースライブ(同3時35分)▽小玉ゆうい!〜ただいま!室蘭〜(同4時20分)▽ダンススタジオTIPTOP(同5時)▽Dance studio DOC,S(同5時25分)▽Dance Studio Spread(同6時)▽ダンス・M―LIFE(同6時25分)▽Y,s STYLE DANCE(同6時40分)▽オドッチャオ!Special Stage(同7時15分)▽小野寺正幸歌謡ショー(同7時50分)


◆―― 笑顔集う大露店街

 第70回むろらん港まつり(同実行委主催)初日の29日、室蘭港フェリーターミナル周辺の港ふれあい広場には、80店の大露店街が出現。特設ステージでは各種イベントが行われ、親子連れやカップルでにぎわった。

 午後4時のオープン時には雨も上がり、浴衣姿の若者や子どもたちがチョコバナナや金魚すくいに詰め掛けた。久々の夏らしい暑さに、ジュースやかき氷を求める市民が列をつくった。

 母、祖母と来場した室蘭市母恋北町の幼稚園児、浦上桃音ちゃん(6)は「輪投げで指輪をもらったよ」とうれしそうに笑みを浮かべていた。

 室蘭民報社納涼花火大会の開始時刻、午後8時には人混みがピークになった。来場客は夜空を見上げながら歓声を上げていた。

 この日の室蘭地方は北海道の北にある前線に向かって暖かい空気が入り、各地で気温が上昇した。室蘭地方気象台によると、最高気温は室蘭で23・0度(平年22・9度)、伊達は今年最高の27・2度(同データなし)まで上昇した。
(池田勇人)


◆―― 宮古アピール

 2018年(平成30年)6月に室蘭とフェリーで結ばれる岩手県宮古市の交流物産販売PRステージでは、同市観光港湾課の山崎俊幸主査らが食や観光などをアピールした。

 ポスターや大漁旗も掲げ、山崎主査は「人や物だけではなく文化も結ばれる。宮古ではフェリー初就航。盛り上がることを期待しています」と述べた。特設会場内ではイカせんべいやワカメなど宮古の特産品が販売された。30、31日は道の駅みたら室蘭(祝津町)で物産展を開催する。なくなり次第終了する。
(石川昌希)


◆―― 迫力太鼓響く

 陸上自衛隊幌別駐屯地の北海自衛太鼓(高橋直保リーダー)による演奏が行われ、勇壮で力強い鼓動が会場を活気づけた。

 19〜50歳の団員12人が参加。「山彦太鼓」や「北海激流流れ打ち」「栄光のSL」の3曲を披露した。団員の迫力いっぱいの演奏に会場を埋めた市民らが大きな拍手を送っていた。
(山田巧)


◆―― 歌謡ショー

 室蘭出身の演歌歌手・はかまだ雪絵さんの歌謡ショーが開かれ、元気な歌声を古里に響かせた。

 キキョウの柄が入った華やかな白色の着物に身を包んで登場。昨年10月に発売した「最果て岬」や「津軽海峡冬景色」など約10曲を披露した。多くのファンが「最高!」など温かい声援を送っていた。
(坂本綾子)


◆―― 市長ら鏡開き

 開祭式の鏡開きでは、主催者の青山剛室蘭市長と岡田健一市議会議長、栗林和徳室蘭商工会議所会頭、石橋博信むろらん港まつり実行委員長(室蘭観光協会長)、来賓の堀井学衆院議員、滝口信喜、千葉英也両道議ら計12人が黄色の法被に身を包み、ステージに上がった。

 「せーの!」の合図で一斉に木づちを振り下ろした。酒だるを割って開幕が告げられると、大きな拍手と歓声が湧き起こった。酒は来場者に振る舞われ、多くの左党が味わいながら、真夏の祭典を楽しんでいた。
(石川昌希)

【写真=白鳥大橋とJX室蘭の集合煙突のライトアップをバックに開花する水上花火=29日午後8時25分、室蘭港フェリーふ頭(粟島暁浩撮影)】




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☆ 「土用の丑の日」室蘭市内の専門店など大忙し