■ 登別伊達時代村の寺子屋で入植当時の「算術」好評
【2016年7月7日(木)朝刊】

時代村の寺子屋で、片倉家入植当時の授業を再現する小林代表
 登別伊達時代村(宮川右京社長)の寺子屋が今年から、宮城県白石市から登別に入植した片倉家の歴史や、入植時に寺子屋で使っていたと思われる教本の一部を取り入れた「算術」の授業などを展開し、来場者から好評を得ている。

 時代村の寺子屋は2003年(平成15年)から続く人気企画。宮川社長が当時、経営再建へ掲げた「テーマパークからカルチャーパークへの転換」を象徴する事業だ。

 しかし「入植当時の教本活用は当初からの目標だったが、文献が少なく実現できていなかった」。

 今年から実現したのは、時代村が昨年発行した、片倉家家臣・日野愛憙(あいき)(1842〜1900年)の開拓記録「片倉家北海道移住顛末」の現代文訳本がきっかけになった。

 原文には10ページにわたり、家臣たちの教育に対する熱い思いが記されていた。寺子屋で指導に当たる師匠評定会の小林正明代表(76)は「未来をつなぐ子どもたちがいなければ『開拓の志は達成できない』などと書かれていた」と話す。

 感銘を受けた小林代表らが、「移住顛末」にあった十数冊の教本全てを、道立図書館などで収集・研究し、入植後に片倉町で開かれていた寺子屋の様子を推測、一部を時代村の授業で実践することを決めた。

 具体的には、江戸時代に広く使われていた算術教本「塵劫記(じんこうき)」と、白石市の寺子屋で使われていた「六諭衍義大意(りくゆえんぎたいい)」の一部を活用。升を使って油を量り分ける「油分け算」や、二等辺三角形の紙を使い木の高さを測る方法などを紹介している。

 授業では合わせて、「登別伊達時代村」のいわれでもある伊達政宗と片倉小十郎の関係や、登別入植の歴史や苦労、家臣の総意で寺子屋を開設した経過なども口述しているという。

 小林代表は「移住顛末を読む中で、当時の教本がやっと分かってきました。歴史の語り部として後世に伝えていきたい」と話している。
(鞠子理人)

【写真=時代村の寺子屋で、片倉家入植当時の授業を再現する小林代表




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