
西胆振消防組合の伊達消防署洞爺湖支署洞爺出張所庁舎が洞爺湖町洞爺町に完成し21日、落成式が同庁舎であった。組合を構成する胆振西部1市3町の関係者ら約50人が出席し、新たな消防・防災拠点の完成を祝った。庁舎は1月29日に供用を始めている。
町内北部地域の消防・防災拠点施設で、総事業費は2億6200万円。旧庁舎は、室蘭開建所有の建物を1970年(昭和45年)に取得後、半世紀が経過して老朽化が進み、町が2015年度の防災減災事業で、合併特例債を活用し建て替えた。
新庁舎は、鉄筋コンクリート造り2階建て。緊急車両が入る車庫をはじめ、ホースの巻き上げ機、車両用排気装置、車庫床下暖房を新設するなど構造、設備ともに充実を図った。消防団の会合など幅広い用途に利用できる防災ホールを2階に確保した。
落成式では真屋敏春町長が「有珠山を抱える地域として噴火に備えた消防・防災体制を十分に果たすことができる防災拠点となる施設」と式辞。組合管理者の菊谷秀吉伊達市長のあいさつなどに続いて、車庫前でテープカット、出席者が庁舎を見学した。引き続き祝賀会もあった。
(野村英史)
【写真=テープカットで新庁舎完成を祝う関係者】
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