■ 2装置撤去のJX室蘭、1万平方メートルの用地確保へ
【2015年2月3日(火)朝刊】

JX構内で最終段階に入った2装置の撤去作業。左奥から減圧蒸留装置、常圧蒸留装置
 JX日鉱日石エネルギー室蘭製造所(室蘭市陣屋町、三ツ井克則所長)が昨年10月から進めている、原油処理停止に伴って稼働を終えた2装置の撤去作業は最終段階を迎えている。装置の撤去により、構内に合わせて1万平方メートルの新たな設備を設置できるスペースを確保。将来的な活用に備える。

 撤去を進めているのは、石油化学工場化のため停止した、常圧蒸留装置と減圧蒸留装置。ともに再利用は困難なため、安全上の理由から解体することになった。

 2装置の撤去により、構内に約7千平方メートルの空きスペースが生まれる。加えて、不用になった冷却用のクーリングタワーも昨年12月に解体しており、約3千平方メートルの土地が空く。JX室蘭は「将来的に新たな設備の導入が全社的に検討された時、室蘭にチャンスが生まれる」と期待を込めている。クーリングタワー跡地は安全対策上の用地として活用する見通し。

 作業は8割程度完了し、最終段階に入った。常圧蒸留装置(高さ52メートル)と減圧蒸留装置(同41メートル)の二つのタワーを残すのみだ。危険物を取り扱う構内だけに、火気を使用しないウォータージェットと呼ばれる最大250メガパスカルの高圧で水を吹きつけ金属を切断できる機材を採用。各装置を上部から輪切りして4〜5分割し、クレーンで撤去する。

 撤去される2装置のうち、常圧蒸留装置は製油所のシンボル的存在。1973年(昭和48年)10月に稼働し、最大日量19万6千バレルまで増強。この量を単体で精製できる装置としてはJXグループで国内最大だった。

 解体工事期間中の作業員は延べ1万4千人を見込み、1日当たり120〜130人が従事している。JX室蘭の三浦晃設備保全グループマネージャーと進藤健太シニアスタッフは「装置を熟知されている地元企業の五洋建設、栗林商会、大進、電材重機、NIPPOさんの協力を得て安全を最優先し、路面凍結などによる冬型の労災を起こさないよう臨んでいる。ステンレスなど高級材料を含めリサイクルするなど環境にも配慮している」としている。
(粟島暁浩)

【写真=JX構内で最終段階に入った2装置の撤去作業。左奥から減圧蒸留装置、常圧蒸留装置




◇ 主な地域のニュース

☆ 室蘭地方でひな人形商戦活発化、親王ケース飾りが主流
☆ 室東翔高バレー全道へ、アベック出場で活気づく
☆ 室蘭・22日に文化・スポーツの祭典、楽しい種目多彩
☆ きょうまで登別の時代村「ニャンまげ鬼」豆まき
☆ 伊達・風土写真公募展9日スタート、福富さんが特選
☆ 胆振西部で花火やライトアップ…冬祭り続々と
☆ 白老町と商工会が来月4日初の合同企業説明会
☆ 室蘭・高砂第三町会「食・味・会」が各家庭の味を堪能