■ 洞爺湖芸術館の砂澤ビッキ展示室が5年ぶりに一新
【2014年8月7日(木)朝刊】

展示内容を一新した砂澤ビッキの展示室
 北海道の風土に根差した独創的な作風で知られる彫刻家・砂澤ビッキの作品を所蔵する洞爺湖町洞爺町の洞爺湖芸術館は、ビッキの展示室を5年ぶりに一新、ビッキ作の絵画や大型の彫刻作品を入れ替えた。同館と音威子府村のアトリエ3モアのみが所蔵するビッキのデスマスクも公開し、来館者の注目を集めている。23日には夫人の砂澤涼子さんがギャラリートークを開く。

 リニューアル展示では、ビッキ作の素描2点をはじめ計8点の絵画を並べた。ビッキがカナダ人作家と出会った前後の作品を並べ、作風が変化した様子を鑑賞できる。彫刻は開館当初に展示していた「樹頭」2点をはじめ、連作「TOH」「風」の各1点ずつ計4点が久しぶりにお目見え。23日〜9月7日にはビッキが友人に宛てた直筆の書簡や、書き込みがある蔵書を限定公開する。

 ビッキの作品は、札幌芸術の森美術館(札幌市)で開催中の札幌国際芸術祭2014エキシビジョンの企画展示「都市と自然」で、野外展示の著名な作品「四つの風」に加え、館内で「神の舌」と「風に聴く」が公開されるなど注目を集めている。三島邦代館長は「ビッキの人間的な側面を間近に感じられるまたとない機会」と来場を呼び掛けている。

 ビッキ夫人・涼子さんのギャラリートークは23日午後2時開会。作品を鑑賞しながら制作プロセスなどに迫る。涼子さんが来館者の質問に直接答える形式で進める。館内ではビッキがデザインを担当した民芸品をはじめ、ポストカードや作品集を数量限定で販売している。入場料は一般300円、高校生200円、小中学生100円、洞爺湖町民無料。午前10時〜午後6時。月曜休館。
音威子府時代の砂澤ビッキ=井上浩二氏撮影
 問い合わせは同館、電話0142・87局2525番。
(野村英史)


 砂澤ビッキ(すなざわ・びっき) 1931年(昭和6年)旭川市生まれ。本名・恒雄。アイヌ語でカエルを意味するビッキは幼少からの愛称。阿寒湖畔で土産物の木彫に携わり鎌倉で澁澤龍彦らと交友。油彩から彫刻に転向し58年、第8回モダンアート協会展新人賞受賞。78年、音威子府に移住。83年カナダでハイダ族の彫刻家と出会い作風に影響を受ける。89年1月25日逝去。

【写真=展示内容を一新した砂澤ビッキの展示室(上)、音威子府時代の砂澤ビッキ=井上浩二氏撮影(下)】




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