■ JX室蘭で原油処理が終了、石化工場に転換へ
【2014年4月1日(火)朝刊】


 JX日鉱日石エネルギー室蘭製油所(室蘭市陣屋町、三ツ井克則所長)は31日、石油化学工場に転換するため、57年続いた原油処理を終えた。製油所の象徴的存在の常圧蒸留装置は停止したが、ガソリンと灯油の製造は継続する。きょう1日から「製造所」として新たな歴史を刻む。

 構内で常圧蒸留装置の火止め式が行われた。関係者が見守る中、三ツ井所長がタンクと装置を結ぶ配管に設置された元バルブを締め、室蘭の原油処理は終了した。同装置のほか減圧蒸留装置、軽油水素化精製装置、残油脱硫装置の合わせて4基が同日付で停止した。

 三ツ井所長は「開所以来57年、操業を続けてこられたことを諸先輩、所員、地域住民や協力会社など関係各位に心から感謝します」とコメントし、新たな室蘭製造所の飛躍を強調した。当面は6月末までを見込む石化転換工事と大規模消火工事に力を入れる。

 同所は1956年(昭和31年)、日量7500バレルの原油処理をスタートした。73年には現在の常圧蒸留装置が稼働し、日量11万バレルに増強。道内で最大の近代製油所となった。99年(平成11年)の日量19万6千バレルをピークに、2001年(平成13年)以降は日量18万バレルを処理してきた。

 JXは、国内社会の高齢化とエコカー普及による石油製品の需要減に伴い供給過剰が想定されるため、将来性が見込める高付加価値のパラキシレン原料の製造を増強させる石化転換を決めた。

 同所は今後、製品製造の原料が原油から輸入ナフサなどになるため、入港する船舶は原油タンカーが5〜10万トン級のナフサ船などに代わる。灯油は必要に応じて装置を稼働させて生産、ガソリンは石化製品の製造過程で得られる。不足分は他の製油所から受け入れて供給するなどして道内、東北、北陸の石油製品の安定供給を図る。
(粟島暁浩)




◇ 主な地域のニュース

☆ きょうから消費増税、室蘭市内小売店「分かりやすく」
☆ 室工大開発チームがリハビリロボで医工連携で技術賞
☆ 室蘭・中央町コンソが3カ所に案内看板を設置
☆ 登別市内の全小中学校でいじめ防止基本方針を作成
☆ 伊達で来月18日から野田弘志さんらの「同人展」
☆ 洞爺湖町長選告示まで1週間、真屋氏無投票当選か
☆ 白老・樹液シロップ「甘〜い」里山体験塾スタート
☆ 室蘭市が辞令交付式、青山市長が新職員を激励