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【2011年3月10日(木)朝刊】より



   ■ 文芸への関心薄れる?室蘭同人誌が相次ぎ終刊

 室蘭文学学校修了生で作った「随筆どんの会」による同人誌「どん」と、「煌の会」が発行する「煌」(随筆、創作など)が昨年相次いで終刊した。高齢化や会員減少などが主な理由だが、室蘭文芸協会の文学学校の受講生も少なくなった。「文学への関心が薄れているのだろうか」―関係者の懸念は強い。今年は室蘭出身の芥川賞作家・八木義徳氏の生誕百年の年でもあり、この機会に市民の意欲を喚起したい考えだ。

 室蘭は一時文化不毛などといわれたこともあったが、八木氏のほか三浦清宏氏、長嶋有氏と出身またはゆかりの芥川賞作家3人を輩出。道新文学賞受賞者は7人いる。室蘭文芸協会と室蘭民報社も文芸賞を創設し、創作意欲を後押し。関係者の長年の努力が結実した室蘭市港の文学館には目を見張る数々の資料が展示・保存されており、文化発信の役割を担っている。

 そうした背景もあり室蘭文学学校は平成元年にスタート。書き手の醸成など、創作、随筆、短歌・俳句・川柳などいろんなコースを作り、多い時で60人前後の受講生が学んだ。卒業生で随筆や創作などのグループが相次いで誕生。その熱気と勢いで同人誌も次々と生まれ、道内でも珍しい存在となった。

 しかし近年は、中心母体となる文学学校の受講生は減少。平成22年度も7人とここしばらくはひと桁で推移している。昨年は「どん」と「煌」が相次いで終刊。既存のグループも同人誌をしばらく休刊しているところがあり、ひところの勢いは影を潜めてしまった。

 しかし、本当に文学への情熱はなくなったのか。関係者は「潜在的な意欲、書きたいという欲求はあるはず。多いとはいえないが、興味は連綿と続いている」と井村敦・室蘭文芸協会副会長。「書くことは孤独な作業。でも書き続けることが大切。文学学校に入ってくる人は思いが熱い。潜在的書き手はいるはず」(三村美代子・室蘭市港の文学館館長)と悲観していない。

 ちょうど今年は八木氏の生誕百年の年。港の文学館では年間を通した特別展が4月から始まる。10月には三浦清宏氏、八木夫人を招き、講演会や座談会を予定。市民向けの文学散歩なども検討している。市民の関心を盛り上げる絶好のチャンスでもあり、関係者は文学館へ関心の目を向けるいい機会と捉えている。

 4月13日からは新年度の文学学校が開校する。井村副会長は「朗読会などでは若い人も来ている。文芸協会では書き手に対していくらでも手助けしていく」と強調し、市民の文学に対する熱意をしっかり育てていきたい考え。情報発信の仕方など関係者の努力はもちろん、市民も機会がある度に文学館に足を運び、地域の文化に触れることも必要だろう。
(野崎己代治)





   ■ 継承・挑戦―室蘭・向陽中3年生が巨大壁画を制作

 室蘭市向陽中学校(八木橋政則校長)の3年生が卒業記念にと制作した巨大壁画が9日、体育館ステージの壁面に掲げられた。テーマは継承・挑戦。平成24年度には蘭東中と統合するため歴史や伝統を受ぎ、さらに飛躍したいという願いが込められている。

 3年生133人のうち20人が制作メンバーとなり、2月末から作業を開始した。太陽の光、躍動する男子生徒、気球、校歌のメロディーの音符を描き、明るい未来や挑戦、向上心を表現した。12枚のパネルを組み合わせ、縦2・7メートル、横7・2メートルの大作に仕上がった。

 制作リーダーの菊地毬菜さん、和野友香さん、本郷里穂さんは「みんなで協力し、遅くまで残って取り組んだ。完成してうれしい。みんなの思いが詰まった作品です」と笑顔を見せていた。作品は1年間展示される。
(成田真梨子)





   ■ 室工大前田准教授がNZ地震現地へ、日本人家族をケア

 臨床心理士、日本赤十字社協力員で室工大の前田潤准教授(48)がニュージーランド地震で安否不明の日本人の家族を支援する日本赤十字社の「こころのケア」チームの第2弾派遣隊員として、12日から現地で活動を始める。心理学の専門家として初めて派遣される前田准教授は「現地の様子を見ながら、状況にあった対応を行いたい」と話し、きょう10日に室蘭を出発する。

 前田准教授は平成12年3月の有珠山噴火をはじめ、20年の中国・四川大地震、21年のイタリア中部地震など国内外13カ所の災害現場を訪れ、被災者や家族の心のケアに当たっている。

 日本赤十字社は2月28日、看護師4人を含む8人のチームを派遣している。今回は家族の心のケアに重点を置き、心理学の専門家として前田准教授と秋田看護大学の齋籐和樹准教授の2人を追加派遣することにした。

 現地では行方不明者の捜索から身元確認へと作業の内容が切り替わり、残っている家族も「相当のストレスを抱えながら大変な思いをしている」(前田准教授)という。

 このため、家族は不眠や食欲減退、対人不信など精神的、身体的なサポートが必要な状態。前田准教授らは家族の話を聞いたり、場合によっては遺体安置所まで付き添うなどして支援を行うことにしている。

 前田准教授は「身元確認の時など望まれれば家族のそばに付き添っていたい。つらい場面が予想されるので力になりたい」と出発の準備に追われている。

 10日夕に出発、11日には日本赤十字社で打ち合わせを行い、12日に現地に入ってチームに合流。21日まで活動を続ける予定。
(佐藤重伸)





   ■ 解散総選挙あるの?スポーツ団体、日程調整に思案の種

 衆院解散、総選挙がうわさされる中、室蘭市体育協会は動向を注視している。管理・運営する室蘭市体育館は各級選挙の開票場所。新シーズンに各種競技の大会会場として利用があることから、状況を注視する構えだ。

 2011統一地方選では、4月10日に道知事選、道議選の開票、同24日に市長、町長選と市議、町議選の開票をそれぞれ迎える。同協会では両日の前日(4月9、23日)をそれぞれ午後5時までの限定で開放予定。当日は選挙準備に当てるため一般開放はしない。

 注目されるのは、スポーツ団体の大会日程だ。10、24日の開票日は利用できないため避けているが、ここにきて解散総選挙の可能性が浮上しているため、スポーツ関係者も同協会と同様に状況を見極めている状況だ。「体育館を使いたいけれど、総選挙の日程と重なっては困る」との声も聞こえている。

 スポーツ団体は現在、評議員会や理事会を開催する時期を迎えており、平成23年度事業が決定。同時に主催行事などの会場、日程など詳細も決まる。すでに一部団体から利用日が寄せられており、中には全道大会もあるという。規模が大きくなると、地方から来る選手への影響もある。選挙日程が確定した後では、他団体との調整も難しくなる。

 いずれにせよ、選挙日程が決まると開票場所として同体育館は活用される。しばらくは動向を注視する日々が続きそうだ。
(石川昌希)





   ■ 登別社協の2期計画まとまる、福祉のまちづくり推進

 登別市社会福祉協議会(佐藤逸夫会長)が策定を進めていた「登別市地域福祉実践計画・きずな」の第2期計画(平成23〜27年度)がまとまった。1期計画の実践や評価を積み上げ、小学校区を中心に福祉のまちづくりを進める。機関決定を経た後、26日に市民報告を兼ねた「きずな市民大集会」を開催する。

 同計画は、社協を中心に地域住民や関係機関・団体などと協働のまちづくりを目指すためにそれぞれの役割を定めたもの。17年3月に策定され、計画期間は翌18年度から22年度までの5年間。

 2期計画の立案は、1期計画と同じくきずな推進委員会(山田正幸委員長)が担ったが、委員の選出方法を中学校区単位から小学校区単位に変更。市民を対象にした意識調査や住民座談会、関係機関・団体との懇談会などを開催した。

 2期計画の目標は「わたしがわたしであるがために福祉でまちづくり〜『きずな』を紡ぎ豊かな人間づくりを〜」。基本理念を「心豊かに『きずな』を紡ぎ護(まも)り育てることで、一人ひとりを大切にする共生共存のまちをつくります」とした。

 全市計画に加え、8小学校区別に計画を設けているのが特徴。5項目あるきずなの基本目標に対する地域の現状と課題、実施事業、協力機関(実施主体)、年次計画などを盛り込んでいる。

 2期計画は8日夜に市総合福祉センター・しんた21で開かれた第8回きずな推進委員会で承認され、山田委員長が佐藤会長に答申した。佐藤会長は「立派な計画をいただいた。この計画を基にまちづくり・人づくりをしていきたい」と述べた。

 今月22日の社協評議員会で2期計画を正式決定し、26日午後1時半から登別市民会館で、計画の報告などを行う「きずな市民大集会」を開催する。参加無料。問い合わせは登別市社会福祉協議会(電話88局0860番)へ。
(有田太一郎)





   ■ 伊達・大雄寺フェスタ概要決まる、仏像ガール登場

 伊達市元町にある仙台藩亘理伊達家の菩提(ぼだい)寺・大雄寺(奥村孝善住職)を舞台にした「大雄寺フェスタ2011」の開催概要が固まった。境内の御霊屋(みたまや)開帳に合わせ、今年は6月4、5日の日程で実施。郷土の歴史と文化、寺の役割や魅力に触れる企画が用意されている。

 同寺は1880年(明治13年)、伊達開拓の祖・伊達邦成公が建立。同フェスタは地域に開かれた寺を目指し、亘理伊達家の初代当主・成実公と邦成公を祭った御霊屋が完成した2005年、成実公の命日(6月4日)にちなんだ「御霊屋御開帳法要」に合わせて始まった。

 同寺フェスタ実行委員会(西條一雄実行委員長)が8日、総会を開き、今年の概要を説明した。「開く・聴く・見る・食す・学ぶ」のテーマごとに、講演やライブ、展示、甘味どころを実施する。

 新企画は、境内に多数安置されている仏像を女性がガイドする「仏像ガールの誘(いざな)い」、フラワーアレンジメントを気軽に楽しむ「花遊び」。昨年は中止だった朝粥(あさがゆ)が復活し、坐禅とセットで体験できる。

 ほかに宝物殿公開や追善和歌公募展、お香の作法教室、ジャズライブなどが繰り広げられる。奥村住職は「遠方から足を運んでいただく方も増えてきた。一層充実したイベントとして盛り上げたい」と話している。
(菅原啓)





   ■ 白老町の倶多楽湖が昨シーズンより12日遅く全面結氷

 倶多楽湖(白老町)が、このところの冷え込みで全面結氷した。周囲8・5キロが真っ白に染まり、波がなくなった湖面は静寂に包まれている。

 湖へ通じる道路は冬期間閉鎖されているため、のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)のクマ山展望台(標高550メートル)が雄大な自然の神秘を楽しめる唯一のビューポイントとなっている。

 観察する同牧場の坂元秀行飼育係長によると、今シーズンは1月に氷が見え始め、2月は日中の気温上昇で結氷と解氷を繰り返した。全面に氷が張ったのは今月3日で昨シーズンより12日遅いという。

 展望台では観光客らがモノトーンの幻想的な“芸術”をカメラに収めていた。3月下旬には氷が溶け出し、ブルーの水面が本格的な春の到来を告げる。
(粟田純樹)





   ■ 白老町の地デジ難視聴ほぼ解消、町設置の送受信装置

 白老町は地上デジタル放送の難視聴対策として白老町内1カ所に電波受信装置を、15カ所に電波送信装置を設置、今月28日から本格運用を開始する。これによって町内世帯の難視聴率が42%から2%に激減する。

 苫小牧からのテレビ電波を白老町石山の山頂で受信、そこから高さ約15メートルのギャップフィラー局(電波送信装置)まで光ケーブルで電波を送り、ごく小さな出力の電波を難視聴エリアに再送信する。

 送信装置15基が設置されたのは、白老地区(3基)、石山地区(3基)、萩野地区(1基)、北吉原地区(2基)、竹浦地区(4基)、虎杖浜地区(2基)。すべてJR線路の北側。電波の届く範囲は、およそ一キロ四方。難視聴世帯は近くのギャップフィラー局に自宅のアンテナを向けると受信状況が良くなる。

 テレビの電波受信状況が悪いとみられる世帯は全世帯の42%に当たる4098世帯。対策後は195世帯に激減し、95%の難視聴世帯が救済される見込み。全体事業費は約8千万円。国の補助金などを活用し、町の持ち出しはゼロ。

 同町は近隣市町村の中継局(苫小牧、室蘭、静内、浦河、平取など)からの電波が到来する地点に位置しており、テレビ電波を受信する際にそれぞれの電波が干渉し合い、多くの難視聴エリアを抱えている。各家庭は高性能アンテナやブースターの設置、アンテナの高さや向きを調整するなど受信対策を講じてきた。だが、隣家同士でアンテナの向きが逆方向という例は少なくなく、難視聴対策に困難を要していた。
(富士雄志)






【2011年3月10日(木)夕刊】より


   ■ 本室蘭中3年生が白鳥台小と陣屋小を訪れ合唱交流

 室蘭市の本室蘭中学校(八屋良一校長)の3年生80人と白鳥台小学校(齊藤彰校長、200人)の「合唱交流会」が9日、同小学校体育館で開かれた。同じ地域の小中学生が歌を贈り合い、友情を結んだ。

 同中の阿部空汰君は「中学校は楽しいところですよ」と間もなく後輩になる6年生たちを激励。澄んだ声音で2曲の合唱曲「輝くために」「流れゆく雲を見つめて」を披露した。前児童会長の杉本翼君(6年)は「みなさんの歌声はとても気持ちが良かったです」と感謝の気持ちを伝えた。

 続いて児童生徒全員で輪をつくり「With You Smile」を合唱。初めはちょっぴり恥ずかしそうにしていた子供たちも、会場に大きな歌声が響き渡るにつれ、しっかり顔を上げてハーモニーを重ねていた。

 同交流会は今年で2回目。同中3年生が世話になった小学校に対し、心身ともに成長した姿を届けるのが狙い。この日は同小のほか同市陣屋小学校を訪問した。
(高橋ゆか)



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