■ 天皇・皇后両陛下が来月来道、室蘭市や白老町を訪問
【2011年8月10日(水)朝刊】


 天皇、皇后両陛下は来月9日に来道、室蘭市にも半世紀ぶりに訪れる。札幌市で国際会議の記念式典に臨席された後、白老町のアイヌ民族博物館や室蘭市舟見町の道立栽培水産試験場などを視察する予定。両陛下の来道は平成19年6月の全国植樹祭以来。室蘭には皇太子時代の昭和33年にも訪れている。天皇陛下の来蘭は、昭和29年の昭和天皇全国巡啓以来となる。

 宮内庁の9日の発表によると、両陛下は、来月9日に新千歳空港に到着し千歳市役所を訪問してから札幌市内のホテルに宿泊。10日は森林総合研究所北海道支所や知事公館、豊平川さけ科学館などを視察後、札幌コンベンションセンターで開かれる「国際微生物学連合2011会議記念式典」に臨席する。

 11日に白老町立特別養護老人ホーム「寿幸園」で入所者と懇談後、アイヌ民族博物館で古式舞踊を鑑賞され、登別温泉のホテルに宿泊。12日に室蘭の栽培水産試験場を視察され、新千歳空港から離道する。

 高橋はるみ知事は「ご視察先の一つに白老町のアイヌ民族博物館が含まれている。この機会に独自の文化を誇ってきたアイヌ文化に関する展示をご覧いただくとともに、国の重要無形民俗文化財であるアイヌ古式舞踊をご覧いただくことは、地域の方々にとってこの上ない励みとなる。収穫の秋で活気あふれる北海道を、さわやかな気候とともに御満喫していただきますよう祈念します」とのコメントを発表した。
(北川誠)


◆―― 来町「大変な名誉」、古式舞踊ぜひご覧に

 白老町は、アイヌ民族博物館、町立特別養護老人ホーム寿幸園、役場が立ち寄り先になっている。関係者は「大変名誉なこと」と両陛下の来町を歓迎している。

 飴谷長蔵町長は「大変名誉なことです。万全の態勢でお迎えしたい。多くの町民が感激するでしょう。アイヌ民族博物館はアイヌ民族が自分たちで設立し、運営している施設です。ぜひご覧になっていただきたい」と述べた。

 アイヌ民族博物館の野本勝信代表理事は「大変光栄なことです。アイヌ文化に興味を示されたことは大変ありがたい。職員一丸となってこれまで伝承してきた古式舞踊や、博物館の公開展示などをご覧いただけるよう誠心誠意努めたい」と話した。

 白老町立特別養護老人ホーム寿幸園の西村文洋施設長は「天皇、皇后両陛下には、寿幸園のありのままをご覧いただく予定です。お目にかかれることで、入居されている方には良い思い出に、職員にとっては今後の励みになると思います」と話した。
(富士雄志)


◆―― 「市民とともにお迎え」、半世紀ぶりの来蘭

 天皇、皇后両陛下が来蘭することを受け、青山剛室蘭市長は9日、市役所で記者会見した。「室蘭市として大変光栄。宮内庁、道庁と連携して安全なご訪問に万全を期し、市民のみなさんとお迎えしたい」と述べ、市内の交通規制などへの協力と理解を呼び掛けた。

 青山市長は、両陛下の訪問日程を説明しながら「お乗りの車が通過する時間帯は国道や周辺道路で交通規制が行われる。室蘭市役所本庁舎は立ち入り制限のほか、来庁者駐車場の閉鎖が予定されている」と説明。「市民に不便をかけることになるがご理解とご協力をお願いしたい」と述べた。

 両陛下を迎えるに当たり青山市長は「初めてお目にかかるということで今から大変な緊張と興奮があります。市民とともに歓迎し、安全に室蘭の時間をお過ごしいただきたい」と述べた。

 訪問当日は市役所内で昼食を取られることから「お話しできる機会もあろうかと思います。この地域で、市内で頑張っている方の姿を少しでもお伝えできれば」と語った。
(粟島暁浩)




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