■ むろらん広域センタービルが新たな“シンボル”公開
【2009年3月1日(日)朝刊】

サミット関連資料がずらりと並んだサミット展をじっくりと見学する市民
 胆振支庁などが入居する複合施設・むろらん広域センタービル(室蘭市海岸町)が完成した28日、内部が一般公開され、市民ら1350人が広々としたフロアを見学したほか、特設の北海道洞爺湖サミット展などに足を運んだ。

 関係者による竣工(しゅんこう)式と祝賀会が午前中に行われ、午後から1階と4階の一部が公開された。

 ビル内は入居する胆振支庁、室蘭市、金融機関やレストランなどに区切られている。引っ越しはこれからとあって、什器(じゅうき)や書棚、事務機器などが1つもなく、サミット展が開かれている一角以外は、新築のにおいが空間に広がっていた。

 見学に訪れた市民らは、4階から眺める室蘭港の眺望を楽しんだり、約70点の写真パネルや高橋はるみ道知事が各国首脳と交換したプレゼント類、サミット食材などを興味深げに眺めていた。

 洞爺湖町の長崎良夫町長は「今の胆振支庁は老朽化、狭隘(きょうあい)化していた。このビルはIT機器へ対応してあり、胆振の情報発信の拠点として期待している」と目を細めた。

 ビル内では菓子や紅白もちのプレゼント、コーヒーの無料提供などが行われ、見学者を喜ばせていた。

 入居する各事業所の業務開始は、室蘭商工会議所が16日、売店・食堂が18日、胆振支庁、室蘭信用金庫が23日、ナラサキ産業が30日、道銀ATMコーナーが今月末、北洋銀行室蘭中央支店が4月6日、室蘭市役所のサービスセンターなど5月の予定だ。

 ◆───活気創出 期待の声

 見学に訪れた室蘭市本町、駒ヶ嶺佳史子さん(75)さんは「室蘭に50年以上住んでいる。浜町なんか人がぶつかるぐらいいたよ。素晴らしい庁舎がで

きたので、マチの中もにぎやかになるといいね」と笑顔を浮かべた。

 サミット展に足を運んだ室蘭市海岸町、角光雄さん(78)は「洞爺湖町まで行けなかったので、サミット当時の様子がよく分かった」と満足そうに各コーナーを回った。

 母親と弟の3人で登別市から足を運んだ鈴木舜介君(富岸小5年)はサミット展会場で「大切なエコ、使わない電気は切る」と短冊に書き、会場のササの葉につり下げていた。

 政財界からも竣工(しゅんこう)式に大勢の関係者が詰め掛けた。民主党の鳩山由紀夫幹事長は祝賀会で「これからは市民が総参加して市、道、国をつくる時代。このビルが先駆けとなる」とエールを送った。

 室蘭商工会議所の野口秀夫副会頭は「利用者の利便性を考えた施設であり、地域の活性化につながれば」と期待を込めた。栗林商会の栗林和徳社長は「これからが本当の出発」と地域の核施設の誕生を喜んでいた。
(佐藤重伸)

【写真=サミット関連資料がずらりと並んだサミット展をじっくりと見学する市民




◇ 主な地域ニュース

☆ 高橋知事が丸井今井室蘭店を視察、存続支援に力
☆ 室蘭栄と登別明日の生徒が医大の授業体験、進路参考に
☆ 登別大谷高校で卒業式、希望の道へ新たな一歩
☆ 登別・郷土資料館で桃の節句祝い、おさつ団子作り
☆ 伊達・北翔大監督の大西さんが講演、少年野球通し育成
☆ 豊浦・公民館まつりにぎわう“身近なエコ”意識
☆ 白老・町内会連合会が「協働のまち」推進し30年