■ 室蘭地方の中堅スーパー、志賀がコープさっぽろと提携
【2009年2月8日(日)朝刊】


 スーパー中堅の志賀綜合食料品店(室蘭市東町、志賀辰哉社長)と生活協同組合コープさっぽろ(札幌市西区、大見英明理事長)が7日までに、仕入れや物流、人材交流など広い分野にわたり業務提携を結んだことが分かった。志賀は地元室蘭、登別市の店舗に集約して、経営基盤の安定化を図る。

 両者は先月30日、業務提携を締結。資本面ではコープが志賀に資本注入し支援する。志賀が業務提携に合わせて増資する1万1000株をコープが子会社を通じ全額引き受けた。コープは先月10日に開いた理事会で承認、志賀の株式の35%を占めて、筆頭株主になった。

 コープへ譲渡する店舗は、すでにコープへ営業権を渡した苫小牧市の旧フード100ときわ店はじめ同市のスーパーバルス日新店、登別市の桜木店の計3店舗。室蘭、登別の計6店舗はこれまで通り、志賀として営業する。桜木店は「コープのぼりべつ店」として4月24日に開店予定、バルス日新店は所有者との協議が終わり次第、今夏をめどに開店する。

 現在勤務するパートなど従業員の雇用は確保される。今後は仕入れ、物流面で相互乗り入れを検討する。人事交流では、コープが非常勤の取締役を1人、志賀に派遣するなど支援する。コープは年内にも室蘭地区本部を開設する方針。

 志賀は昭和25年、室蘭市輪西町で創業。「バス賃かけてもおつりの来る店」のキャッチフレーズで知られ、「志賀さん」の愛称で長く親しまれている。室蘭、登別、苫小牧市に最盛期で9店舗を展開。既存3店舗を新業態の「フード100」に置き換えるなど、新分野にも挑戦してきた。平成20年2月期の売上高は111億4000万円。
(野村英史)


◆──「一層の魅力アップを」

 志賀綜合食料品店とコープさっぽろの業務提携締結が7日に明らかになった。室蘭の商業界、消費者からは「地元発祥の店の営業基盤強化につながる」と歓迎の声が聞かれた。

 室蘭商工会議所の松永英樹・小売部会長は「コープさっぽろとの業務提携は、地元に根付いた志賀さんの足腰強化につながる」と歓迎。「どこの小売店も厳しい状況だが、今回の提携で志賀さんの魅力がアップし、市内全体の消費拡大、活性化につながってもらいたい」と期待する。

 室蘭市入江町の室蘭驛前店で買い物をしていた母恋南町の女性(77)は「志賀さんは、新鮮な食べ物や総菜が気に入っている。今のままで十分だけど、提携で品ぞろえがさらに良くなるならうれしいですね」と歓迎する。

 西小路町の男性(58)は「商品が増えるとしたら素直にうれしい。外から資本が入るのは活性化につながるかもしれないが、地元の店が少なくなっていくのは寂しい」と複雑な思いのようだ。
(山田晃司、菅原啓)

 
 


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