■ 登別温泉開湯150年記念式典、バイパス泉源公園完成祝う
【2008年7月21日(月)朝刊】


地獄谷の守り神・湯鬼神が舞った泉源公園のオープニングイベント(上) 登別温泉の開湯150年記念式典と道道・温泉バイパス、間欠泉を中心とした泉源公園のオープニングイベントが20日、登別温泉街で行われた。150年にわたる先人の偉業をたたえるとともに、新たなシンボルの誕生を祝って次代へ踏み出した。

 登別温泉は江戸時代末期の安政5年(1858年)に湯宿が建設され、管理人となる湯守が配置されたことを起源としている。天与の資源を生かして発展、日本有数の名湯に名を連ね、年間300万人超が訪れる国際観光都市の基盤となった。

 道道倶多楽湖公園線の温泉バイパス(街路名・温泉通り)は、商店街が並ぶ本線の交通混雑解消と災害時の避難ルート確保などを図るため平成3年度に事業着手。温泉街入り口と地獄谷を結ぶ約1・1キロ区間が6月末に開通し、今月完成した。

 バイパス工事に併せ、泉源公園が整備された。間欠泉は3時間ごとに約80度の温泉をごう音とともに噴き上げ、新たな観光資源となる。

 オープニングイベントでは、大勢の関係者が参加してテープカットとモニュメントの除幕式が行われた。会場では太鼓演奏や熊舞などの郷土芸能が披露された。地獄谷の守り神・湯鬼神も登場して、観光客らとともに完成を祝った。

泉源公園で披露された郷土芸能「熊舞」(下) 登別観光協会主催の記念式典は第一滝本館で行われ、会長の上野晃登別市長は「癒やしと楽しさを求め世界から観光客が訪れる温泉観光地にしたい」とあいさつした。

 午前10時から泉源公園で行われたオープニングイベントは、北海自衛太鼓、北海いでゆ太鼓、颯太鼓、登別太鼓4チームの演奏で幕開け。登別温泉とともに人生を歩んできた、80―87歳の温泉関係者6人がテープカットして新たな観光拠点の完成を祝った。地獄谷に住む湯鬼神(ゆきじん)が登場して演舞。開運「元鬼玉」を来場者に配った。

 午後1時からは子鬼のモニュメントの除幕式を行い、かわいらしい子鬼をデザインした土産店「貴泉堂」の吉田光雄社長が幕を外した。子鬼の名前を公募することが発表された。

 会場では勇壮な太鼓演奏のほか、先人が熊の案内で地獄谷にたどり着いた伝説を再現した「熊舞」が披露された。客席を1周するサービスもあり、観光客らを楽しませた。

 登別観光協会の上野晃会長、栗林和徳、南太郎、岩井重憲副会長らが威勢良く鏡開き。来場者に升酒を振る舞い祝い合った。

 午前11時から第一滝本館で行われた記念式典では、開湯150年記念事業で制作したDVDビデオが上映された。上野会長は「国際観光レクリエーション都市として、癒やしと楽しさを求めて世界中の人が訪れる観光地を目指したい」と決意を述べた。

 来賓の高橋はるみ道知事は「道の温泉バイパス整備が記念すべき年に完成したことをうれしく思う。日本の名湯・登別が本道観光のけん引役となることを期待します」。鳩山由紀夫代議士は「愛妻の湯・登別の素晴らしいエピソードを世界に広めてほしい」。中島尚俊JR北海道社長は「登別温泉の良さを広める努力をともにしていきたい」とそれぞれあいさつした。
(高橋紀匠)

【写真=地獄谷の守り神・湯鬼神が舞った泉源公園のオープニングイベント(上)、泉源公園で披露された郷土芸能「熊舞」(下)



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