■ 日鋼室蘭製作所の創業百周年祝い、記念式典開催
【2007年11月2日(金)朝刊】


 日本製鋼所室蘭製作所(佐藤育男所長、室蘭市茶津町)の創業100周年記念式典が1日、室蘭市中央町の室蘭プリンスホテルで開かれた。出席者らが、軍需工場、敗戦、高度成長、長期不況―と続いた激動の中を世界に誇る技術力で生き抜き、室蘭の礎となった「ものづくり・まちづくり」の1世紀を振り返り、「次の100年」に向けた一層の飛躍を誓い合った。

 午後6時からの式典には同製作所、労組、OB会、地元町会、政財界などから約200人が出席。佐藤所長は主催者あいさつで「この100年間、幾多の試練に直面しましたが、ものづくり技術と忍耐力、そして支えていただいた地域のおかげでこの日を迎えられました。これからも品質・技能・技術をさらに進化させ、エネルギーと環境を見据えたものづくりナンバーワン工場を目指し、良きDNAを進化、発展させていきます」と力強く決意を述べた。

 来賓あいさつに続いて100周年記念寄付金の贈呈式を実施。佐藤所長から室蘭、登別、伊達3市に各100万円、地元の6町会に各20万円分の目録が手渡された。この後は来賓、日鋼本社、製作所幹部ら13人による鏡開きを行った。

 新宮正志室蘭市長の乾杯の発声で祝宴入り。出席者らは、製作所100年の歩みを振り返るスクリーン映像や瑞泉鍛刀所の堀井胤匡刀匠による刀の舞を楽しみながら、祝杯を重ねていた。

 日本製鋼所は明治40年11月1日、北海道炭砿汽船、英アームストロング社、ビッカース社の共同出資で、兵器会社として室蘭の地に誕生した。艦砲射撃の惨禍から立ち上がった戦後は、いち早く民需産業に転換。タービンローターシャフト、リアクター、クランクシャフトなどを生産。昭和29年には日本の戦後史に残る200日に及ぶ労働争議を経験した。

 昭和40年代後半から長期不況に見舞われたが、経営改革や独自製品開発で難局に対応。今や世界有数の素形材メーカーとして発展し、新エネルギー・環境関連分野にも進出している。今年3月期決算で7期連続黒字、売上高が過去最高の800億円を記録した。社員は関連会社含め2130人。

 ◆日鋼室蘭構内で百周年記念のモニュメント除幕式

社章をデザインした100周年記念モニュメントの除幕式
社章をデザインした100周年記念モニュメントの除幕式

 日鋼室蘭製作所創業100周年記念モニュメント・記念碑の除幕式と記念植樹が1日、同製作所構内の緑化公園で行われ、社員らが大きな節目を祝った。

 同製作所とグループ企業、協力企業の社員約100人が出席。最初に植樹が行われ、永田昌久社長、佐藤育男所長ら6人が1人ずつ、エゾヤマザクラの幼木6本の根元にスコップで土を掛けた。

 除幕式では永田社長ら5人がロープを引き、モニュメント・記念碑に掛けられた白布が取り払われた。赤銅色と銀色に輝くモニュメントが現れると出席者から大きな拍手が沸き起こった。

 モニュメントは社章をデザインし、同製作所の主力製品の1つであるクラッド鋼板製。製作所と関連会社、協力会社の三位一体をイメージして3つの社章が組み合わされている。大きさは100周年にちなんで縦横ともに100センチ、鋳物の台座を含めると高さ1メートル70センチ。

 モニュメントの前には高さ50センチ、幅70センチ、御影石製の記念碑を設置。初代、2代目、現在の3代目の社章それぞれについて説明したステンレスプレートを張っている。

 ともに同製作所の鋼板、鋳造、溶接、塗装など各部門と関連会社の技術を結集し、4カ月がかりで製作した。

 
 


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