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2006年8月23日付朝刊より

室 蘭
■ 新日石室蘭など、サハリン1の原油通年輸入へ

 新日本石油(本社東京)は22日までに、ロシア・サハリンの石油開発「サハリン1」の原油を通年で、室蘭製油所(古田峰夫所長)などに輸入する方針を固め、具体的協議に入った。中東に依存の高い原油の調達先が多岐にわたることで、高騰する原油価格の安定化にもつながるとの期待もある。交渉が決まれば、年内の調達も可能とみられる。

 中東情勢の不安により、原油価格の高騰が続き、同社は供給ソースの多角化を目指すとともに安価な原油を求め、平成16年からサハリン2原油のスポット買いを試験的に実施。成分違いの精製装置や製品質の影響を調べていた。

 この時は、喜入基地で精製過程前に中東産原油に10―20%割合で混合、室蘭含め7製油所に搬入し精製したが、品質に何ら問題なかった。また、ガソリンや軽油が多く生産できる良質な軽質原油で「国内需要に合っている」とし、スポット買いは継続された。

 サハリン1はロシアにパイプラインが引かれ、冬季もタンカー輸送は可能という。現在、サハリン1原油はロシア国内向けだが、日本に通年輸入されれば、輸入拡大によってエネルギーの供給量と、価格面の安定化も期待できる。

■ PCB工事で、商議所が地元企業活用など要請

 室蘭商工会議所は22日、PCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物処理施設の建設事業で、物品・資材販売の地元企業活用を共同企業体と一次下請け事業者などに要請した。

 同施設の建設事業は、土木・建築工事の発注はほぼ終わり、事務用品などの物品・資機材の発注が本格化する。室蘭商議所が関係機関と組織した同事業室蘭協力会は事務用品の販売、賃貸、保守点検、食料品や弁当などの受注を希望している地元33社のリストを作成した。

 要請活動には森田教義副会頭、矢萩冨士雄卸売商業部会長ら6人が参加。発注者の日本環境安全事業と清水・大成・鹿島、新日鉄・日鋼・神鋼環境の両共同企業体と一次下請けの5事業所を訪問し、受注希望リストを手渡した。

 輪西町の日鉄商事では、森田副会頭が「地元卸売業者の活用促進へ情報提供に取り組んでいる。資料を分かりやすくまとめたので活用いただきたい」。矢萩部会長は「受注希望事業所の営業活動にも対応をよろしくお願いします」と協力を求めた。担当者らは「地元への発注を優先的に進めていきたい」などと理解を示した。

 24日にはさらに6事業所を訪問する。

■ 日高の大雨で?大量の流木が室蘭にも漂着

 日高地方の大雨で川から海に流れ出たとみられる大量の流木が、21日から22日にかけて室蘭の太平洋海域で確認された。室蘭海上保安部は地域航行警報を発令し、漁協やフェリー会社に注意を呼び掛けた。室蘭市のイタンキ浜海岸周辺には2キロ以上にわたって流木が漂着した。漁業被害は出ていないという。流木の処分方針はまだ決まっていない。

 室蘭海保や道の取締船が21日、苫小牧港沿岸や白老港沖約9キロ以内で流木を確認した。木の長さは4―10メートルで太さは最大50センチ程度。同日夕には、室蘭の地球岬灯台やイタンキ浜周辺でも確認され、警報を発令した。道は胆振支庁を通じて管内5漁協に文書で注意を呼び掛けた。

 室蘭市は22日午後、職員約60人が出て、鳴り砂海岸の一部約100メートル区間の流木を撤去した。24日から同所で映画撮影が行われる予定があり、撮影に利用する個所を中心に選んだという。回収流木は約4トン。市の予算で最終処分場に搬入する方針。

 漂着は現在も続いており、漂着区間は室蘭市が確認しているだけでイタンキ周辺の約2・3キロ区間に及ぶ。市が一部回収した量から単純計算しても90トンにのぼる。平成15年の台風10号災害同様、今後は回収作業への予算措置が課題として浮上する可能性もある。

 室蘭開建によると、流木は沙流川や鵡川ほか道管理の各種河川から流れ出しているとみられる。18日未明から19日早朝の大雨は「台風10号と同規模」。平取町の二風谷ダムで捕そくした流木量は約1万立方メートルで台風10号時の五分の一という。

 イタンキ浜は引き潮が強く、放置し続けた場合は再度流出する可能性もある。イタンキの漁業者は「間もなく定置網漁も始まる。行政機関は早期に対応してほしい。これで収まればいいが」と不安げだった。

 流木が漂着した海岸の大半を管理する室蘭土木現業所は「漂着状況の全容を確認していない。23日以降、把握に努め対応を検討したい」としている。

■ 白鳥台のラーメン店強盗は、店長の狂言だった

 室蘭署は22日、室蘭市白鳥台5のラーメン店で売上金が奪われ店長がけがをしたとされる事件は、店長(28)の狂言だったと発表した。軽犯罪法違反の疑いで店長を書類送検する。

 調べでは、店長から21日午前9時前、男に売上金40万円を奪われ、男が投げた包丁で左ひじをけがをしたという一一〇番通報があった。ひじの傷あとが古く、目撃者がいないなど不審な点があったため、同署が事情を聴き、店長が狂言を認めた。店長は資金繰りに困っていた。

登 別
■ カルルススキー場運営・管理は加森観光に委託

 登別市は22日までに、カルルス温泉スキー場の運営・管理業務を加森観光(本社札幌、加森公人代表取締役社長)に委託する方針を固め、関連議案4件を28日開会の市議会臨時会に提案する。当初は指定管理者制度の導入を進めていたが、指定管理者が辞退したことから、ノウハウを持っている同社と交渉し、5年契約で合意に至った。

 同スキー場は、市が「観光とスポーツ振興に加え、カルルス地区の活性化を図る」狙いで、リフトやセンターハウスなどスキー場の施設をどうなん興産(本社室蘭、堀政三代表取締役社長)から1500万円で購入。1月には指定管理者制度を導入するため、関連条例を制定した。

 これを受け、2月から一般公募をスタート。事前説明会には7社が参加したものの、実際には1社だけが応募した。市ではこの会社を指定管理者に指定したが、3月15日付の書面で辞退を申し出てきた。

 これにより市は同月下旬から、説明会に出席した企業を中心に新たな委託先について水面下での交渉を続けてきた。「指定管理者制度では採算面で無理があった」(市)こともあり、同制度を導入しないで運営・管理業務として委託することにしたという。

 市の説明によると、加森観光に支払う業務委託料は年間1200万円(初年度は800万円)、利益が出た場合は5割を変動業務委託料として別途に支払う。さらに、スキー場の運営に関する費用は市がすべて負担するとしている。契約期間は平成18年9月1日から23年4月30日まで。

 市が算出した収支計画では、平成19年4月期467万6000円、20年4月期1315万6000円、21年4月期1642万1000円、22年4月期1962万7000円、23年4月期2277万8000円の赤字となっている。

 赤字分などは一般会計から繰り入れる方針で、登別市カルルス温泉スキー場事業特別会計予算を新たに設置して対応する。市は「修学旅行生の受け入れやカルルス、登別両温泉への経済効果は大きい」としている。

 28日開会の臨時市議会には、登別市カルルス温泉スキー場事業特別会計予算の設置、登別市カルルス温泉スキー場施設等整備基金条例の廃止についてなど議案4件を提案する。議会では今後のスキー場の収支見通しや指定管理者制度の導入を見送った経緯など、幅広い論議が展開される見通しだ。


伊 達
■ 岩間氏が来春の道議選伊達市区に出馬を表明

 自民党道議の岩間英彦氏(61)は22日夜、伊達市経済センターで開かれた連合後援会拡大役員会の中で、来春の道議選伊達市区(定数1)に2選を目指して出馬する意向を表明した。同党公認で出馬する。

 岩間氏は伊達市出身。市職員、助役を経て平成15年9月の現職死去に伴う道議補欠選に無所属で出馬し、初当選。現在は道議会文教常任委員会理事、道州制問題等調査特別委員会委員、自民党道民会議政策審議委員会第1分科会副会長、自民党伊達支部長などを務める。

 記者会見で岩間氏は「伊達の豊かな未来のために、一層力を尽くしていく」と述べ、2選出馬に向けての決意を披露。1期目の政策を点検、精査した上で、近く公約を取りまとめるとした。

 合併に伴い、伊達市大滝区の有権者は胆振選挙区の候補者に投票することになっていたが、来月の定例道議会で選挙区割りの見直しが議員提案され、伊達市の選挙区は大滝区を含めて1つになる。定数は1。次期選挙から施行されるため、大滝区有権者は来春、伊達市区の候補者に投票することになる。


■ 里親宅で保養したベラルーシの少年2人帰国へ

 旧ソ連当時発生したチェルノブイリ原発事故の被災地、ベラルーシ共和国に住み、先月から里親の山口裕紀江さん(53)=伊達市舟岡町=宅で保養を続けていた少年2人が21日、菊谷秀吉市長に元気な姿で帰国あいさつを行った。

 伊達を訪れていたのはクラプコフ・アレクサンドル君(17)=技術専門学校生=とニキーチン・アンドレ君(11)=小学5年生=で、共に原発事故で放射能に汚染された地域内に居住。

 山口さんは市内でただ1人、民間ボランティア団体「NPO法人チェルノブイリへのかけはし」の保養里親として活動しており、平成6年以降、今回を含め延べ8人を受け入れている。

 11年に続き2度目となるアレクサンドル君は先月4日、アンドレ君は同21日に市内入り。山口さんによると、被災地の住民は貧しさから他地域に移り住めず、汚染土壌で栽培される農作物を食べ、現地で育つ牛の乳を水分補給のために飲んでいるといい、子供たちを転地療養させる必要性を指摘する。

 24日の帰国を前にこの日、2人は市役所を訪問し菊谷市長にあいさつ。そろって釣り好きとあって、何度も海に通った思い出などを披露した。山口さんは「何もお土産を残せないから―と海で拾ってきたガラスのかけらなどでうちの庭を飾り付けてくれた」と心根の優しさを伝え、言葉を詰まらせた。

 とにかく食べて遊んで―という親心に応え、アレクサンドル君は5キロ増の体重60キロ、身長も約1センチ伸び179センチに。アンドレ君は145センチと2センチも増え、元気な様子。菊谷市長は「健康回復に1年くらい滞在できる仕組みを考えないと」と、良案がないか頭をひねっていた。


苫小牧
■ 駒苫ナインが凱旋、市民の熱狂的出迎え受ける

 第88回全国高校野球選手権大会で、準優勝した駒大苫ナインが22日夕、母校に凱旋(がいせん)した。73年ぶりとなる3連覇は逃したが、早稲田実業(西東京)と死闘を演じた選手たちは、疲れも見せず準優勝盾を届けた。駆け付けた1500人余りの市民は、感動を与えてくれた選手たちに拍手を送り続けた。

 報告会は午後7時半すぎから、校舎内のホールで行われ、準優勝盾を持つ本間篤史主将、田中将大投手ら胸に銀メダルの選手たちが入場すると、拍手と歓声がわき起こった。

 香田誉士史監督が「(早実と)どちらが優勝してもおかしくない決勝戦を行え、どちらも金メダルだと思う。応援ありがとう」、本間主将は「皆さんの熱い応援のおかげで準優勝できました。夢の甲子園に行けて、感謝しています」とあいさつ。会場は再び大歓声に包まれ、出迎えた市民も3連覇にあと一歩まで迫る大健闘の選手たちに大きな拍手を送っていた。

 田中選手は報告会後、「3連覇という重圧から解放されて肩の荷がおりたというのが正直な気持ち」と、ほっとした様子で話した。

 選手たちは、きょう23日には札幌の道庁前(午後2時50分)、苫小牧市総合体育館(午後5時)で開かれる準優勝報告会にそれぞれ出席する。

 田中投手、中沢竜也内野手、本間外野手は、日本選抜チームの一員として、今月31日から米国で開かれる日米親善試合に参加。チームは第61回国民体育大会(兵庫国体)の高校野球硬式の部(9月30日から高砂市)に出場する。

 1、2年生部員は数日の休養後、本格的な練習を再開。9月13日から始まる秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選に向けて始動する。



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