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16年9月29日付朝刊より

室蘭市の施設利用者アンケート結果、まとまる

 室蘭市が行政改革で実施した公共施設利用者のアンケート調査結果がまとまった。対象は10施設。室蘭水族館は年に複数回利用する家族が多く、魚や遊具の充実を求める一方で、料金は現状以下を望む―などの利用者の声が明らかになった。市は調査結果を踏まえ、今年中に各施設の民間委託を含めた管理運営の在り方や施設の充実、開館時間の見直しなど、一定の方向性を示すことにしている。
 公共施設の見直しは、協働改革プランに盛り込まれ、本年度中に一定の結論を出すことにしている。見直しに向けて利用者の意見を把握しようと、7月から対象10施設にアンケート用紙を設置、インターネットでの電子回答も受け付けて調査した。
 室蘭水族館では449件の回答があった。「年にどれくらい利用するか」の問いに対し、「1〜2回」と「3〜5回」が合わせて70・8%を占めた。「誰と来ますか」には「家族」と答えた人が79・3%で、年に複数回利用するリピーターの家族連れ利用者が圧倒的に多い実態が明らかになった。
 「一番多く利用する時期は」の問いには、「土日祭日」が60%、「夏休みなど」が24・9%で、平日はわずか9・5%にとどまった。「何を充実するとよいか」には、「魚の種類」が32・4%、「遊具」が23・5%で半数を超えた。「今後の水族館の方向性」については、「施設を充実して料金値上げやむなし」が38・2%に対し、「料金は現状以下で料金に見合った充実・継続を望む」が53・5%と上回った。
 行革推進課は「利用者が少ない平日の開館時間が現在のままでいいのかどうかが、見直しポイントのひとつになる」としている。
 室蘭図書館は416人が回答した。居住地別では市内の利用者が85・3%を占めた。「一番多く利用する日」は、「土日」25・7%に対し、「平日」が63・5%で、平日の利用が多いことがわかった。「利用目的」は「図書の貸出・返却」が84・9%で、「図書閲覧」は8・2%だった。
 「図書館の使い勝手」は、「良い」が38・5%で、「良くない」が12・5%。良くない理由として、本館が古い、狭い、暗い、トイレが不便など、建物の構造、老朽化に対する意見が多く寄せられた。
 「開館時間」は「良い」が72・8%と大半を占めたが、「良くない」と答えた13%のうち、ほとんどが開館時間の延長を求めた。行革推進課は「今後の課題として検討する」考え。
 市は今回の調査結果を踏まえ、各施設の運営の在り方や施設、設備、備品の充実や企画・展示の見直し、開館時間や使用料の見直しなどを検討する。
 10月末に始まる平成17年度の政策ヒアリングを通じて一定の方向性を示す。
 各施設の調査結果は広報むろらん11月号に掲載される。




3市合同施設見学会、室蘭市内で開かれる

 室蘭、登別、伊達の市民らを対象とした、平成16年度3市合同施設見学会が28日、室蘭市内で行われ、参加した市民らは工場や観光施設を見学しながら、マチの理解や交流を深めた。
 隣りマチの理解を深め合う機会にしようと昭和57年から毎年開催。昨年から一般公募方式と単独開催とした。この日は各市から15人、計45人が参加。日鋼室蘭製作所、白鳥大橋記念館「みたら」、地球岬、新日鉄室蘭製鉄所の順に回った。
 新日鉄室蘭では第二高炉と、プラスチックリサイクルセンターへ。同センターでは、コークス炉化学原料化法による「プラスチックリサイクル」の説明を受け、実際にその工程を見学。廃プラが破砕や異物除去などで徐々に原形を失い、新たな燃料に生まれ変わる様子に感心していた。
 伊達市の菅原寿美子さん(72)は「普段は見られないものが間近に。感動、感激でした」と笑顔を見せていた。




新日石室蘭の火力発電、1日から商業運転開始

 IPP(独立発電事業者)参入のため、新日本石油精製室蘭製油所(小菅章光所長)が所内に建設した発電所(最高出力9万9000キロワット)は10月1日、商業運転をスタートさせる。今年1月からの試運転は順調に推移し予定通りの本稼働となった。売電は最大5万キロワット。5日午前11時からしゅん工式を行う。
 最大出力9万9000キロワットのうち最大5万キロワットを売電する。電気需要量の違いから、昼と夜で出力を変えるため、平均出力は3万5000キロワット。残りの4万9000キロワットは所内の電力需要に振り分ける。
 試運転中は50%程度の稼働率で運転し、所内の電源用に供給していた。徐々に稼働率を上げてきたが、トラブルなく、本稼働にこぎつけた。
 同所では「エネルギーニーズの多様化に併せて製油所も総合エネルギー供給基地化を目指しているが、新発電設備の稼働はその一歩」と期待する。
 新発電所は、重質油を燃料としており、BTG(ボイラー・タービン・ジェネレーター)と呼ばれる。施設は約2万1000平方メートルで、タービン室、ボイラー、脱硝装置、脱硫装置、集じん施設、冷却塔などが並ぶ。総事業費は平成14―16年度の3カ年で約140億円。工事は14年5月に着工、今年1月から試運転をスタートさせていた。




「江戸の町がやってくる」、来月室蘭で大道大衆芸公演

 日本の大道大衆芸を代表するベテラン芸人が集まる「江戸の町がやって来る!」の室蘭公演(室蘭古典芸能協会主催)が10月23日、室蘭市輪西町の市民会館で行われる。室蘭での公演は初めて。主催関係者は「日本の伝統芸をぜひ楽しんで」と、多くの来場を呼び掛けている。
 同グループは、平成13年1月に結成。「南京玉すだれ」の芝辻たかしさん、「江戸曲独楽」の三増紋也さん、「太神楽曲芸」の翁家勝之助さん、「江戸紙切り」の桃川忠さん、「江戸からくり人形」の源吾朗さん、「江戸糸あやつり人形」の上條充さんの6人で組織。江戸時代に神社境内や大道で演じられた芸を披露する。
 同協会の芝垣晶子さんは、縁があって知り合った芝辻さんの誘いを受け、3年ほど前に東京で開かれた同グループの公演を見た。「とってもすばらしかった」内容に、室蘭での公演を依頼、今回実現した。
 普段は個人で活動しているだけに、6人がそろうのは珍しいという。「来場者参加型で子供も十分楽しめる内容。衣装の美しさ、技のすばらしさを味わって」と、来場を呼び掛けている。
 午後2時半開場、同3時開演。入場料は大人2000円、小・中学生が800円。チケットは、芝垣法律事務所、ぷらっと・てついち事務所、登別市民会館、洞口書店(伊達)などで扱われている。問い合わせは芝垣さん(電話0143・45局8461番)へ。




登別中央商店会が、携帯電話に買い物情報配信

 【登別】登別中央商店会(寺田新一会長、100店)のIT研究会(斎藤正美座長)は10月から、携帯電話に買い物情報などを配信する「ピピット情報クラブ」事業をスタートさせる。商店会による同様の事業展開は「全国的にも珍しく、恐らく道内初の試みでは」(斎藤座長)と話し、事業のより広範な展開に向け、会員募集に力を入れることにしている。
 同商店会では今年2月から、消費者に直接、情報を提供することでユーザーと商業者のコミュニケーションを図る有効な手段の検討を始めた。その結果、室蘭市海岸町の「パソコン教室ぱれっとU」(三津谷達子社長)の協力を得てメール配信事業を行うことを決め、6月から商店会と一般モニター合わせて52人を対象にテスト配信に取り組んできた。
 配信するのは加盟各店の買い得商品や割引セールなどお客にとってメリットがある買い物情報が主だが、行政や警察、災害時などの緊急配信にも対応する。
 時間は午前9時と午後3時の1日2回。同事業のスタート時点で弁当店、喫茶店、コンビニエンスストア、カメラ店、居酒屋など10店が情報配信を計画しており、徐々に増やしていく考えだ。
 同研究会では将来的に2000人の会員登録を目標に事業を進める方針。さらに供用開始後に、抽選で15人に5000円分のガソリン券をプレゼントするキャンペーンを展開するほか、街頭で市民にテイッシュやチラシを配るなど積極的なPRに乗り出す構えだ。
 詳しい問い合わせは斎藤座長(電話85局5877番)へ。




登別温泉で実験中の硫黄固化体、「メリット大きい」

 【登別温泉】登別市登別温泉町の旅館・玉乃湯(須賀登美子社長)が新日本石油精製室蘭精油所の製造する「硫黄固化体」を実験的に男性用露天風呂などに導入して9カ月が経過した。同旅館ではタイル交換などの大掛かりな補修工事は行っておらず「メンテナンス面でのメリットはとても大きい」(小野浩司フロントマネジャー)と高く評価。女性用露天風呂への導入も検討している。
 硫黄固化体はコンクリートより高強度で遮水性に優れ、全国の温泉街が頭を痛めている耐酸性も高い。特に硫黄泉は酸性が強く、浴場タイルの目地に至ってはひどい場合は1年持たない。タイルは通常2、3年で交換する。
 同社が開発した注入装置を使うと作業が早く終わり、施工後30分程度でお湯が張れるため「お客さまにご迷惑を掛けずに入浴を楽しんでもらえる」と好評。また、モルタルが溶けにくくなり、以前は入浴時に感じた浴槽内のザラザラ感がなくなったという。
 同旅館では今後も同社とともに、状況を観察しながら効果を見極め、将来的には女性用露天風呂での使用に関しても本格的に検討する方針。




天然豊浦温泉しおさい、来館者が100万人突破

 【豊浦】道内観光大手の加森観光(本社札幌市、加森公人社長)が運営する「天然豊浦温泉しおさい」の来館者数がこのほど、100万人を突破した。
 しおさいは平成12年4月、町営温泉施設としてオープン。年間20万人を超える集客を誇っているが、町の事務合理化と経費節減の一環で今年4月から加森観光に業務を委託した。
 町としおさいでは当初、100万人突破時期を10月上旬と予想していたが、8月に来館者が前年比2割増を記録したため、今月24日に達成。開館から1603日目だった。
 記念すべき100万人目は、24日の午後3時半ごろに夫婦で訪れた虻田町高砂町の三浦則子さん。週2、3回ペースで通うなじみ客で、工藤国夫町長同席の下、古関紀雄支配人から地元特産のイチゴを使ったお菓子やワインのほか、無料宿泊券を贈られた。
 三浦さんは「100万人目となり本当にうれしい。実は京極温泉では1人前の人が100万人だった」と笑顔を見せていた。古関支配人は「予想を上回るスピードでの達成に驚いている。今年上半期の来館者数は8%程度前年を上回る見通しで、日ごろ利用していただいている皆さんのおかげ」と気を良くしており、一層のサービス向上を目指す方針だ。




苫小牧・トヨタ自動車北海道、300億円投資し新工場

 【苫小牧】トヨタ自動車北海道(本社苫小牧、狩野耕社長)は28日、同社敷地内に新ユニット生産に対応した新工場の建設計画を明らかにした。工場規模は8万平方メートルで、完成は来年末の予定。生産設備・建屋を合わせた投資規模は300億円強になる見込み。
 関係者によると、トヨタ自動車(愛知県)が国内生産能力を引き上げるため、全国の子会社の工場生産ラインを増設する方針などに合わせた。新工場では、小型車やエンジンと電気モーターを併用したハイブリッド車などにも対応可能にした、AT(自動変速機)生産ラインが中心になるという。
 新工場は今月24日に着工し、来年末の完成を見込む。新工場建設に伴って同社では、従業員を新たに500人程度、定期と期間採用で対応する計画。うち、200人は既に正社員登用し、トヨタ自動車(愛知県)の工場で、研修を積んでいるという。
 新工場生産開始に伴い、同社の全従業員数(期間雇用を含む)は、2600人程度となる見込み。
 同社では「地元調達の拡大・地元雇用の推進に取り組んでいるが、これを機に、一層の拡大・推進を図りたい」(経営管理部)とした上で、「トヨタグループ全体の企業秘密にかかわるので、詳しいことは現段階では公表できない」(同)としている。
 トヨタ自動車では国内需要の増大などに伴い、全国にある主要子会社の生産ラインを13年ぶりに増強する方針を明らかにしており、ATなどの主要製品を造るトヨタ自動車北海道も、その一つに含まれている。




16年9月29日付夕刊より

消費者協会の押し花展、室蘭郵便局で始まる

 室蘭消費者協会(高瀬圭子会長)の押し花作品展が27日から、室蘭郵便局窓口ロビーで始まり、季節の草花を使った色とりどりの作品が来局者の目を楽しませている。
 先月25日に同協会が開いた押し花講習会で、参加した主婦や会員らが作った作品約40点を展示。ラミネーターを使ったコースターやランチョンマットなど、おしゃれな作品が並ぶ。
 押し花は、モミジやコスモス、ブドウのツルなど秋の草花を使ったものが目を引く。草木染めの布や和紙などを台紙にしたものや、韓国の人気俳優の写真と組み合わせたものなど個性豊かな作品に、来局者たちも「すてきね」「私もやってみたいわ」などと話していた。10月8日まで。