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16年6月3日付朝刊より

室蘭港で初の大規模テロ対応訓練

 東京など全国の5大港以外では初めての室蘭港テロ対応訓練が2日、室蘭市崎守町の同港崎守ふ頭付近などで行われた。参加した16の関係機関・団体の関係者は大規模テロの発生を想定した破壊工作による火災の消火や銃撃戦などを通して、万一の事態の対応策を学んだ。
 テロ防止を目的とした改正海上人命安全条約(SOLAS条約)の7月発効を受けて室蘭港保安委員会(奈良岡脩生委員長)の主体で実施した。市、室蘭署、室蘭海保や港湾事業者などから約180人が参加した。
 訓練は同日午前9時半、「新日石のシーバースに停泊している30万トンタンカーを爆破する」というテロリストの予告が同社に入り始まった。
 室蘭市長が開始を宣言すると、関係機関による「室蘭港爆破テロ対策本部」が設置された。
 警戒する税関職員が不審船を捜索し爆発物を発見すると、テロリストが船を爆破、発生した火災を消防車両と消防艇が消火。そのすきにテロリスト3人が小型船でタンカー爆破へ向かった。
 海保の停止命令に対してガス弾、自動小銃で攻撃するテロリストの1人が狙撃手に負傷させられた。さらに小型船に乗って自爆テロを強行。海保のゴムボートで追い詰められ、ふ頭に上がり逃走するところを警察官らに制圧、逮捕された。
 奈良岡委員長は「訓練内容を分析し、まずかった部分は修正する。今後も継続して小規模訓練を実施したい」と話していた。
 



白鳥新道第2期区間で市が現実的な要望に変更

 室蘭市は2日、国に要望を続けている国道37号白鳥新道第2期区間について、祝津ランプから築地ランプまでの1.4キロ区間の本線延長を求めていく要望内容の切り替えを決め、室蘭市議会白鳥新道・サークル都市幹線道路整備特別委員会(細川昭広委員長)に報告した。祝津―入江間全区間の早期着工に進展が見込めないことから、より現実的な地元案として国側に示し、協議を進めたい考え。
 白鳥新道第2期区間は、白鳥大橋の祝津ランプから入江高架橋を結ぶ2.9キロの道路。高架構造の4車線(幅員17.75メートル)で昭和56年に都市計画決定されている。室蘭市は第2期区間の早期着工を最重点項目に挙げて国などへの要望活動を続けてきた。
 今回室蘭市が切り替えた要望内容は、祝津側の白鳥南高架橋から、築地町のイエローグローブ手前の築地ランプまでの1.4キロを2車線で整備する祝津側本線の延長。
 @PCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物処理事業など地域プロジェクトへの支援A港湾機能の強化B防災フロート基地など防災体制の強化―などの事業効果があるとしている。
 委員会で寺島孝征助役は、「第2期区間全体の早期着工は非常に厳しい。早期の実現に向け、現実的な要望をしていきたい」と要望内容切り替えの考え方を説明した。本線延長を「市の案として国に提案し、研究会のような組織を立ち上げ事業化に向けた取り組みを進めたい」と述べた。
 本線延長の事業費について、下澤定男都市建設部長は「第2期区間の総事業は公表されていない。総延長の半分の距離のため、全体工事の半分程度に抑えられるのではないか」と述べた。

 【解説】室蘭市が白鳥新道第2期区間の早期実現に向けて、要望内容を変更したのは、白鳥大橋開通から6年を経過し、なお事業化のめどが立たない道路行政を取り巻く厳しい現実がある。
 道路公団の民営化論議に代表される道路の採算性や公共事業の抑制で、道路を造る政策から既存道路を活用する政策へ。特に国直轄の道路事業は費用対効果が一層重視され、新しい区間の事業化は困難な情勢にある。
 「このまま要望を続けても、いつ実現するか分からない」という危機感。第2期区間を実現させるには、祝津で「行き止まり」(室蘭市)になって道道に接続されている白鳥新道本線を築地まで延長し、まず半分の区間を整備する現実的な路線に変更した。
 市議会特別委員会で、委員からは「PCB処理事業受け入れに伴う地域支援などが検討される時宜を得た提案」と評価する声と、「後退ではないか」「一貫して要望すべき」「現計画との整合性は図れるのか」など懸念する声が上がった。
 実際、高さ約30メートルの南高架橋から築地ランプまでを平面で結び、入江までの残り区間をどう結ぶかなど、具体的な計画は描かれていない。概算事業費も明らかになっておらず、「費用対効果をどう示して要望するのか」との声も上がった。
 市は「まずは築地までの整備を」との地元案を示し、国と協議を進める方針だ。この中で、物流機能の強化や防災・救急医療体制の強化などの事業効果をより明確にし、全国的な見地で認められるかが、第2期区間実現へのカギを握る。
 




2日からアダプトプログラムの活動スタート

 室蘭市のアダプトプログラム(里親制度)の活動が2日から始まった。1日から登録受け付けが開始され2日までに登録したのは7団体。このうち、むろらんあやめ会(皆本源八郎会長、44人)が里親としての活動のトップを切り、同日、メンバーらが目的とする知利別川の清掃に汗を流した。
 同プログラムは、まち「ピカ」パートナー事業と名付けられ、公園や道路の清掃など、公共スペースを地域の手で管理する。参加者・団体が「里親」とされ、市から清掃用具提供、保険加入、ごみ回収などの支援がある。
 参加団体の募集は今月1日から始まり、2日までにむろらんあやめ会のほか中島町会、高砂小学校PTA、北電室蘭支店、イタンキ浜鳴り砂を守る会、中島町1丁目銀座通り、ルート37小橋内1丁目クリーンクラブが早速登録を済ませた。
 先陣を切ったむろらんあやめ会は、あやめの生育の拠点となっている知利別川を「子供」に見立てて活動をスタート。この日は、約10人のメンバーが参加した。
 市が用意した軍手や火ばさみなどを使い、川沿いの歩道の枯れ葉を集めたり草刈り、空き缶などを拾い集めた。山本晴夫事務局長は「後世に残るような、きれいな環境づくりに励みたい」と意気込んでいた。
 9日には高砂小PTA、15日は北電室蘭支店が活動を予定。今後、東室蘭商店街振興組合、市職員有志、市役所ソフトボール同好会も登録を予定している。同プログラムへの参加問い合わせは市企画課(電話0143−25局2181番)へ。
 



小6死亡事件を受け市教委が早急な指導と対応を

 1日に起きた長崎県佐世保市の小6女児同級生殺害事件を受け、室蘭市教育委員会は2日、市内32全小中学校長に早急な指導と対応を促す緊急文書を送った。事件の要因の1つとされているインターネットでの書き込みマナーに関する注意事項も盛った。
 文書は、児童生徒に仲間を大切にすることを意識させ、トラブルが生じた場合は円滑に解決する手だてを考えさせるように要請。また、交友関係で既に問題が生じている場合は、早急に教員が介入し保護者の協力を得て解決を図ることを促した。
 一方、室蘭市内の児童生徒も家庭でのパソコン所有率が高まり、自宅から気軽にインターネットにアクセスする環境があることから、チャット(会話のやりとりができる相互通信)やEメール、ホームページなどの利用に際しマナーを順守する指導徹底も喚起している。
 いわゆる"ネチケット"(ネットワーク上のエチケット)のことで、他人の誹謗(ひぼう)・中傷の禁止、著作権や肖像権、知的所有権への配慮、個人情報掲載の危険性など。
 市教委指導班では「学校はもちろん家庭でも子供の観察を怠らず、パソコンの利用にも気配りを」としている。

 【登別】登別市教委も2日、全小中学校に、学校内での児童生徒への安全確保に関する緊急連絡をファクスで流した。
 市教委では「さらに一層、児童理解に努める」「相手の痛みが理解できるよう、心に響く指導」「学校に危険なものを持ってこない」「校内巡視などを行い、児童生徒の状況を掌握する」などを挙げ、「動揺や混乱のないよう適切な指導」を求めている。(登別)
 



15年度観光入り込み数、外国人宿泊客10%増

 【登別】登別市は平成15年度の観光客入り込み数をまとめた。総数は331万9711人と前年度比3.49%減少した。景気低迷が続く中、「まずまず健闘した」(観光経済部)とみている。全体的に入り込み数は減ったものの、外国人宿泊数は過去最高の8万人を突破したのをはじめ、道外客も前年度を上回るなど明るい兆しも見られる。
 まとめによると、道外客は130万3920人で前年度比0.05%増えたが、道内客は201万5791人と同比5.65%減少した。このうち日帰り客は178万9723人、宿泊客実数152万9988人だった。
 地区別入り込み数では登別温泉地区が279万3634人と同比2.21%の減。内訳は道外が123万1227人、道内156万2407人。日帰りは132万8707人、宿泊客実数は146万4927人。次いでカルルス温泉地区が10万9773人(同比7.9%減)で道外は1万711人、道内9万9062人。
 一方、近年増加傾向にある外国人宿泊数は8万2863人と同比10.9%の大幅な伸びとなり、過去最高を記録した。国、地域別で見た場合、宿泊者が最も多かったのは香港で2万8208人(同比69.6%増)、次いで台湾2万7387人、韓国2万3407人、中国1220人の順となっており、東アジアからの旅行者が全体の97%を占めている。
 外国人観光客が大幅に増加した要因として、登別市と登別観光協会が手を組んで平成8年度から実施している海外誘客プロモーション活動が「徐々に効果を挙げてきたのではないか」(観光経済部)と分析。さらに香港からの観光客が激増したのは、新型肺炎(SARS)の影響で中国、台湾への旅行を北海道に切り替えたためとみている。
 また、テーマパークの入り込み数は登別マリンパークニクス、のぼりべつクマ牧場、江戸ワンダーランド登別伊達時代村を合わせ62万5105人で同比5.68%のダウンとなった。原因として昨年5月のゴールデンウイーク期間中、悪天候にたたられたのが響いたと指摘している。
 市観光経済部観光室では「景気低迷が続く中、道外客が微増し、外国人も過去最高を記録した。今後も道内外と外国での誘客キャンペーンを積極的に展開し、集客につなげていきたい」と話している。
 



登別市HPに国内初の地図併用電子掲示板開設

 【登別】登別市は、6月からホームページ上に国内初の「地図併用電子掲示板」を開設、11月末までの実証実験に入った。全市地図に道路工事情報などのメッセージを書き込むユニークなシステムで、市民参加によるひと目で分かる地図情報作成―を目指している。
 コンピューターソフトウエアの企画開発を手掛けるビック・ブラザーズ・システム(本社東京)の地図情報システムを活用。同社と市情報推進課が昨年10月から協議を重ね、今回の試験運用にこぎ着けた。11月末まで実証実験を行い、利用状況などを見た上でその後の本格運用を検討する。
 地区ごとのカラフルな地図に描かれた道路や公共施設、公園などのポイントに「ここで工事が行われています」「桜が見ごろ」「新施設がオープンしました」「タイヤが不法投棄されている」といったメッセージを直接書き込める。また、A地点からB地点までの距離が即座に分かる便利な機能を持たせた。
 同課では「住所を聞いただけではどこなのかピンとこない場所も、目で見ることでビジュアル的にすぐ分かる。ユーザーが使いやすい地図を、ユーザー自身でつくり上げてもらえれば」と多くの市民の書き込み、活用を呼び掛けている。
 利用するにはJavaプラグイン(アドレスhttp://www.java.com/ja/)のダウンロード(無料)が必要。掲示板は登別市のホームページ(http://www.city.noboribetsu.hokkaido.jp)からアクセスするとよい。問い合わせは同課(電話0143−85局5109番)へ。
 



全国都市再生イン伊達、戦略チーム委員らと意見交換

 【伊達】内閣官房都市再生本部、伊達市共催の「全国都市再生イン伊達」が2日、伊達市松ケ枝町のだて歴史の杜カルチャーセンターで開かれた。「高齢者安心生活まちづくり」をテーマに、都市再生戦略チームの委員と政府関係者、地元代表が意見を交わした。
 都市再生本部は本年度、全国の都市再生10カ所を選び、都市再生戦略チーム(座長・伊藤滋早稲田大学教授)を派遣し、地元関係者と今後の展開を検討する場を設けている。
 道内からは官民協同でウェルシーランド構想に取り組む伊達市が選ばれ、佐原市、石垣市、福島市に次いで開催。月尾嘉男東大名誉教授ら4人の戦略チーム委員、橋本公博国土交通省公共住宅事業調整官ら4人の政府関係者が会場入りした。
 地元代表は菊谷秀吉伊達市長、山中漠壮瞥町長、渡辺実大滝村長、ウェルシー構想を具体化させる民間組織の豊かなまち創出協議会関係者ら14人。同構想の概要説明など続き、伊達市の目指すまちづくりについて意見を出し合った。
 この中で残間里江子委員は、「伊達市のまちづくりはスマートでセンスもあるが、個性に乏しく、内側の熱さが外には伝わっていない。外の人を呼び込むような個性を研ぎ澄ましてもらいたい」と指摘。吉見俊哉委員は「この地域固有の縄文やアイヌの人たちの歴史、文化、噴火湾、有珠山を生かしたまちづくりを期待したい」などと述べた。
 地元代表の小松幸雄豊かなまち創出協議会長は、「国に依存しないまちづくりを進めるため、安心ハウスや優良田園住宅のニュービジネスを立案し、実現への取り組みを進めているが、計画を練るほどに国の規制にぶつかってしまう。国は今以上に規制を緩和し、分権を推進して地方のまちづくりを支援してもらいたい」と訴えた。




ケサラで15日まで六平太窯展開催

 【白老】白老町虎杖浜の「六平太窯展」(本間広朗さん主宰)が町コミュニティーセンターの喫茶・ケサラで開かれており、地元作家の個性あふれる作品が来店者の目を引いている。
 本間さんは虎杖浜出身の陶芸家。地元に「六平太窯」を構え、陶芸教室を開いている。同店での展示は初めて。
 展示作品は約50点。北の生活産業デザインコンペティションで入選した黄瀬戸ホップ文皿のほか、湯飲みや「えぞふくろう」の置物も並び、女性や子供たちにも人気だ。15日まで。




16年6月3日付夕刊より

胆振西部青少年補導連絡協議会列車添乗を実施

 胆振西部青少年補導連絡協議会は2日、JR東室蘭駅を発着する列車内で本年度1回目の列車添乗補導を実施した。
 青少年を対象に喫煙や携帯電話の使用、座席の独り占め、デッキ部分での座り込みなどの行為がないか巡回し、目に付いた場合は注意を促す。各市町村教委の担当者と高校の生徒指導教諭がJR東室蘭、伊達紋別両駅と周囲の4区間で、来年2月まで計7回指導する。
 この日は、東室蘭−室蘭、幌別間で実施。このうち室蘭−東室蘭間は、室蘭市青少年課の職員と海星学院高校の生徒指導教諭の計4人が、午後3時39分室蘭発長万部
時5分東室蘭発室蘭行きの普通列車に乗り込んだ。
 下校後、間もないためか高校生はまばらだったが、職員や教諭らは生徒の乗車マナーに問題がないか目を光らせていた。この日は特に問題は見つからなかった。